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2020年 真夏のプロヴァンス・ラベンダー街道③・ニヨン(Nyons)からソー(Sault)へ

さて今年の旅で通った最後のラベンダー街道を紹介します。

ある意味、とてもマイナールートのため、観光客も少なく、ゆっくりと見て回れます。とてもおすすめなルートを発見した!感じでした。

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ルート紹介

ニヨンでオリーブオイルを買い込んだのち、この日に走ることを決めていた、この旅で最後のラベンダー街道に向かいます。

まずはウヴェーズ川(Ouvèze)に沿って上流に向かい無名の村々を縫って進みます。

高度を上げていくに従い、急峻な崖に囲まれた道は高原地帯に入っていき、見晴らしがよくなっていきます。

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決して大規模の畑はありませんが、小さな畑がそこここに点在していました。刈り取りの始まっている畑が結構あり、刈り取ったあとのラベンダーの面白い風景を見ることができました。

かなりのアップダウンありのコースでしたが、ラベンダー以外の景観も含め、ソーまでの間、まったく飽きることのない見ごたえのあるコースでした。

ラベンダー畑や次々に現れる村々の景色を楽しむ

ウヴェーズ川沿いに進み、最初に目が惹かれたのは、ピエールロング村(Pierrelongue)の岩山にそびえたつこのチャペル(Chapelle Notre-Dame de la Consolation)です。

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後になり、村に寄り道しなかったのを後悔するほどの絶景地だったようです。リンク張っておきますので、興味ある方は御覧ください。

goo.gl

ルートはD5からD546にすすみバロニ・プロヴァンサル自然公園の渓谷を眺めながら進みます。

最も見ごたえのある所は、サン・トーバン・シュル・ルヴェーズ村(Saint-Auban-sur-l'Ouvèze)からセドロン村(Séderon)向かう道筋です。

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次第に道の両脇はラベンダー畑が広がっていきます。

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途中、刈り取り後のラベンダーを畑に広げて乾燥させているところがありました。

あまりきれいな形式ではないかもしれませんが、このように乾燥させたラベンダーは何に使われるのでしょう。蒸留してラヴェンダーオイルを抽出したり、花の部分のみをサシェ(袋に包まれたラベンダー)などに利用されるのかな?

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Googleフォト協力のもと、ご丁寧にパノラマに仕上げていただいた写真がこれです。

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また、別の畑では、背丈をそろえて刈り取ったラベンダーが畑に並べてありました。畑も小さかったのですが、これって明らかに手摘みですよね。機械ではこうはいかない。

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また、この畑のそばには刈り取ったラベンダーを乾燥させるために陰干ししている倉庫がありました。

さすがに中に入るのは躊躇われたので、入り口から写真を撮らせてもらいました。

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これって、このまま乾燥させてブーケとして売られるのでしょうか。ものすごい香りが充満しており感動ものです。

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このエリアは、畑が小さい分、大型機械で刈り取るのではなく手作業と思える風景が多く見られました。これまで見てきた大規模な畑はほとんどなく、高原のなかに小さな手入れの行き届いた畑が点在するといった感じです。

また観光化されているわけでもないので、他の地区にあるようなラベンダー園や博物館、お土産物屋などは街道沿いに一切ありません。

さらに、道端にこんな施設も発見。ラベンダーの蒸留器でしょうか。かなり年季が入った釜で、今も使われているの?って感じですが、蒸留したあとのラベンダーかす(?)と思しきものがそばに山積みになっていたので、現役なんだと思われます。かすになってもまだラベンダーの香りがぷんぷんしていました。

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途中一か所だけ、立ち寄ったオレル村(Aurel)はちょうどソー村(Sault)の少し北にある小さな村。観光には縁はないかもしれませんがきれいな村でした。

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まとめ

これにて、今回の旅でのラベンダー街道紹介は終了です。

コロナ蔓延の影響で、春に予定していたプロヴァンス旅行が没になり、図らずもラベンダー真っ盛りの季節に訪問することとなりました。

天候にも恵まれ、複数のルートでさまざまなラベンダー畑を堪能でき、ほんとに幸運でした。

シリーズはもう少し続き、次からはワインのお話になります。

それでは、引き続きよろしくお願いします。

www.oni-taiji.com

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