故ピーター・メイルの『南仏プロヴァンスの12か月』ですっかり有名になったMaussane-les-Alpilles(モーサンヌ・レザルピーユ)にあるオリーブオイル搾油所兼販売所
今回紹介させていただくプロヴァンスのオリーブオイル直販店は、80年代後半から90年代前半にかけベストセラーとなった故ピーター・メイル氏の著作 『南仏プロヴァンスの12か月』でも取り上げられている協同組合運営のお店です。
ロケーション
お店のある町、モーサンヌ・レザルピーユはアルピーユ自然公園の一角にあり、春から秋にかけての観光シーズンにはものすごい混雑となります。
小さい村ですが、町の中心の広場は人とカフェの椅子にあふれ、大変な賑わいです。また、木曜日には町の駐車場に朝市が立ち、こちらも地元の野菜や果物などがあふれています。
また、その北側には、観光名所の Les Baux-de-Provence(レボー・ド・プロヴァンス)があります。中世の城砦は、アルピーユ独特の岩山と一体となっており、どこから眺めてもものすごい威圧感があります。
オリーブオイル店の品ぞろえ
さて肝心のオリーブオイルの話ですが、以前に比べ、現在は商品数が増え、値段もやや高めとなっていますが、スイートタイプのオイルから、スパイシーなオイルまでさまざまな個性をもったオイルが揃っています。
店内にはテイスティングコーナーが設けられていて、全ての種類(6種類以上)のオイルのテイスティングが自由にできます。
完熟オリーブを搾ったもの、早摘みオリーブを搾ったもの、単一品種によるもの、A.O.P(appellation d'origine protégée:保護原産地呼称)を取得しているものなどなど、それぞれに特徴があって面白いです。
それぞれのオイルの説明書きもあるので、それを読みながらのテイスティングはなかなか楽しいです。
また、店内はショップエリア以外は現在も搾油や瓶詰めの作業場となっており、見学はできませんが、写真のようにその様子をうかがうことはできます。
オリーブオイル以外にもオリーブを原料とした石鹸やコスメ、さらに地場のはちみつやお菓子など、おみやげ物的な商品もあります。
このような部分は過去30年ですっかり観光化されてしまい、ピーター・メイル氏が本で書いていたころとは違います(20年以上前に初めて訪れた時点ですでにそうでした)。
おわりに
今回、我が家で購入したオイルを紹介します。左から昔からある定番のオイル(ピーター・メイル氏の本に出てくるオイル)、真ん中が早摘みオリーブのAOPオイル、右も早摘みオイル(ややスパイシー)ですがAOP無しとなります。
皆さんもぜひ、ご自身でテイスティングして好みのオイルを見つけてくださいね。