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ポルトガル・ポルトのPetiscaria Santo Antónioで夕食

夕食は クレリゴス教会の前のタパスのお店でワインを飲みながらゆったり過ごす!

ご紹介するお店はポルトガルのタパスを味わいながらワインを楽しめるお店です。

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観光名所のクレリゴス教会のわきのアスンサン通りにある小さなお店。お料理の値段もそれほど高くなく、お目当ての魚介類もあったので入ってみることにしました。

このお店、午後の5時から7時まではHappy Hourとなっていて、ワイン1杯分が無料になります。我々がこのお店に足を踏み入れたのはギリギリ7時前かという時刻。なので、これはもう対象外かなと思っていたのですが、最後にレシートを見ると、ちゃんとワイン1杯分が無料になっていました。

タパスの内容

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 席に着くと、店員さんがメニューとパン、オリーブの実、コーンのような豆のようなもの(写真右端)を持ってきてくれました。この3品は注文したわけではありません。が、サービスではなく、それぞれ有料です(どれも1.1€)。私たちは食べたかったので、そのまま頂きましたが、欲しくなければいりませんといって下げてもらえばいいようです。オリーブは塩加減がマイルドで食べやすく、黄色の実(レシートによると、トレモッソという名前らしいです)は歯ごたえがありおつまみにピッタリでした。このトレモッソ、我々はそのままバリバリ食べていたのですが、ふと周りのテーブルを見ると、どうやら薄皮は食べずに出すのが正しい食べ方のようです。それに気が付いたのは、もう食べ終わった後だったので、もしかすると歯ごたえがあったのは薄皮も一緒に食べてたせい?という疑惑も捨てきれません。でも、薄皮が口に残るとかは全くありませんでした。次に食べる機会があったら、薄皮を出して食べてみたいと思います。

 店員さんから、メニューには載っているけれど今日は提供できない料理、メニューには載っていないけれど提供できる料理などの説明があり、メニューを前に考えることしばし。ドイツの内陸部に住んでいるため、せっかく海の近くに来たんだから魚介料理がいいよね、ということで、タコの赤ワイン煮、イワシのマリネサラダを選択しました。メニュー説明時に、2人だったら3皿ぐらいでお腹いっぱいになると思いますよ、との言葉があったので、とりあえず3皿頼んで足りなかったら追加しようということにしたのですが、3皿目がなかなか決まらず。そこに、注文はお決まりですか、と店員さんがやってきたので、決定している2皿をお願いした後、おすすめ料理を尋ねました。すると、山羊チーズの蜂蜜がけ生ハム添えかチョリソー盛り合わせという回答だったので、3皿目は山羊チーズの蜂蜜がけ生ハム添えにすることに。そして飲み物は赤ワインをグラスで頼みました。

注文が済むと、まずはグラスとボトルを持ってきて、目の前で注いでくれました。このお店で扱っているワインは全てドウロ川流域で作られているワインとのこと。頂いたワインはブドウの品種はポルトガル特有の品種で、軽めのスッキリした飲みやすいワインでした。(1グラス3.75€)

 ワインを飲みながらオリーブとトレモッソをつまんでいると、まず山羊チーズの蜂蜜がけ生ハム添えが運ばれてきました。(お値段は6€)

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ご覧の通り、白いレーズンと蜂蜜がかかった山羊チーズの周りを生ハムがぐるっと取り囲んでいるという一皿でした。蜂蜜とレーズンの甘さとチーズとハムの塩気がマッチして、良い加減の甘じょっぱさを醸し出していました。丸まる1個のチーズに薄切りとはいえハムもどっさり。最初見たときは全部食べ切れるのかと心配になりましたが、サクッと完食しました。(お値段は6€)

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 チーズとハムに舌鼓を打っていると、タコとイワシが登場。運ばれてきてすぐ、写真を撮るのも忘れて飛びついてしまったので、食べかけの汚い写真で申し訳ないです。写真では細めのタコ足に見えますが、実物はもっと太かったような。柔らかいけどプリッと感がしっかりあって、ちょうどよい歯ごたえでした。見た目は濃そうな煮汁(ソース?)ですが、食べてみるとそんなに濃くなく優しい味。タコのおでんや煮物に通じるものを感じました。(お値段は6.25€)

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こちらはイワシのマリネサラダ。ガラスの保存ビンに盛り付けられていておしゃれな感じ。豆と葉物野菜、トマトからなるサラダの上に大きめのイワシの筒切りがドンドンドンとのっていました。味付けは塩、胡椒、ビネガーにオリーブオイルでしょうか。イワシは臭みもなく、身は厚くてふっくら。塩もイワシの味がひきたつちょうどよい加減でした。(お値段は5.25€) 

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店員さんもみな明るくフレンドリーで、時間が経ってお客さんが増えてきてもせわしない感じは全くせず、最初から最後まで良い雰囲気でした。心地よいざわめきの中、ゆっくりワインとタパスを楽しむことができるお店です。まわりの人たちも、思い思いのタパスを注文して、楽しそうにおしゃべりしながらワインを飲んでいました。タパス(小皿料理)とはいっても、どのお料理もそこそこボリュームがあり、店員さんの言葉通り、我々は2人で3皿で十分おなか一杯になりました。 

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メニューにあったデザートはちょっと重そうだったのでパス。せっかくのポルトですから締めにポートワインを注文しました。ホワイトとタウニーを1杯づつ。これまた、たっぷりついでくれたおかげで、ゆっくり時間をかけて楽しむことができました。(お値段はどちらも3.75€)

帰り道

美味しい料理、ワイン2杯とポートワインで満腹ほろ酔いの良い気分で店を後にしました。食後の散歩もかねて、日が暮れていくポルトの町をぶらぶら歩きながらホテルに向かいます。日差しが強い日中とは異なる表情を見せる町の風景を楽しみながら、時々振り返り、丘の上のクレリゴス教会を眺めながら。

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