さて、これにて2020年7月のプロヴァンスの旅は終わりになります。
最後に今回の旅の日程をまとめておきます。欧州での規制緩和に乗じて急に行くことに決めたため仕事やなんやらの関係で3泊4日というショートトリップとなりましたが、久しぶりに真夏のプロヴァンスを楽しめました。
1日目(土曜日)
実質的には一日前の夜の10時ごろに出発しました。ドイツもすでに夏休み期間に入っており土曜日の移動は渋滞に巻き込まれること必至。さらにコロナ禍で自動車での移動が増しており、少しでも渋滞を避けるべく深夜の移動を選択しました。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
この日の予定はワイナリーが始まる午前10時から3件のワイナリーでの試飲を予定していました。
最初に訪れたのは、エステザルグ村(Estézargues)の外れにある協同組合。最近はあまり寄っていなかったのですが、安くていいワインが買えるので便利な協同組合です。
お目当ては、ドメーヌ・ダンデゾン(Domaine d´Antezon)のCotes du Rhone Villages Signargues。日本でも販売されていますね。値段は8.95ユーロ(約1125円ぐらい)です。 シラーを中心としたどっしり系のフルボディーワインです。最近は買っていなかったのですが、急に買ってみたくなり寄ってみました。
続けて立ち寄ったのがエステザルグの隣のドマザン村(Domazan)にある今日の本命、Domaine des Romarins。
Domaine des Romarins | Famille Fabre – Vignerons
毎年欠かさず買い込んでいるワイナリーです。今年は2018年、2019年ともにラインナップされていた関係で、どれも2つの年度を比較しながら試飲していたため、10杯ぐらい飲む羽目になりました。
もちろん、飲まずに吐き出してもいいのですが、暑い夏の南ローヌのワインはうまいんです。ついつい飲み干してしまいそうになります。
ここは、近年息子世代が店に立つようになり、英語が通じます(それ以前はお母さん相手に片言フランス語、身振り手振り)。
さらに、こちらも毎年寄っているDomaine Des Andrines。
ここは英語が全く通じないので、片言フランス語と手振り身振りで気のいいおじさんとおばさん相手にここ10年ぐらい何とかしています。毎回これでもかっ!てぐらい飲ませてくれます。
難は、個人経営の田舎の農家。営業時間は書いてあるがいるかいないかは時の運。
今回はあいにく門が閉まっており、明らかに不在。
日程的にもう一度ここまで来るのはしんどいので、今年はあきらめです。
ここでほぼ午前中は終了。
午後は、さらに移動して、オリーブオイルを買いにモーサンヌ・レザルピーユのMoulin Jean-Marie Cornille(オリーブオイル直販店)に移動。
Huile d'olive de la Vallée des Baux de Provence - Moulin CORNILLE
80年代後半から90年代前半にかけベストセラーとなった故ピーター・メイル氏の著作 『南仏プロヴァンスの12か月』でも取り上げられている協同組合運営のお店です。
我が家の食卓で使用されるオリーブオイルの半分はここのオイルです。
この後は”秘密の農協”に立ち寄り、キロ当たり1ユーロ⁈でアプリコットや桃を購入しました。トマトもあるのですが、トマトは箱買いしなければならず今回は断念。こちらは何度か利用していますが、名前が思い出せません。
早い話、売り物にならない果物を農協が倉庫の横の小屋で、販売しています。もちろん自分たちでいいのを選んで買うので、出来のいいものだけを選べばかなりお得です!
さらに、この日は、”秘密の農家”にヤギのチーズを買いに行ったのですが、こちらも門が閉ざされており敢え無く撃沈。
ここのチーズを購入できなかったことは、今回の旅行では結構痛手でした。とにかく、癖がなくクリーミーで、どこのマルシェで買ってもここのチーズに勝るものはない!というのが我々のここ15年の共通意見です。
この日はワイナリー一軒、チーズ屋一軒を逃し、宿泊先のホテルに向かいました。
今回の宿泊先は、とにかく暑さをしのげるエアコンが確実なホテルを優先して決めました。Best Western Le Paradouというアヴィニョン空港わきのホテルです。
移動に便利で、駐車場もただ、エアコンは間違いなしという以前の経験から、今回は雰囲気よりエアコンでこちらに宿泊しました。
夕食はほぼ朝市やお肉屋さんパン屋さんで買い物をして楽しんでいるので、今回も(キッチンないのが痛いですが)、夕方から買い物に。
向かうはヴェルロン村でで行われている農民市。
無事買い込んだ食材で、徹夜明けの一日目を乗り切りました。
2日目(日曜日)
さて2日目は最初からラベンダー一本に絞っていました。遠出することを決めていたので、朝食後速やかに出発します。
詳しくは、こちらをご覧ください。プロヴァンス一番のラベンダー畑が見れます。
帰りも欲張って、別のラベンダー街道経由で帰りました。かなり走りましたが、季節がドンピシャで今までで一番のラベンダーが各所で見れました。
3日目(月曜日)
この日は盛りだくさん。まだ行ったことのないプロヴァンスの北のほう。
以前からニヨンのオリーブやそのエリアのワインは気になっていたがついに重い腰を上げて出発。
まずは1件目のワインから攻めます。
1件目での試飲を済ませて、酔い覚ましを兼ねて村の中を散策。
ワイン試飲2回戦開始。
ヴァンソーブルでのワイン購入を済ませ、隣町のニヨンへ。
目的はニヨンのオリーブから作られる黒オリーブのオリーブオイル。
地図を見てるのことあたりにもラベンダー街道が!
よくわからないけど、とりあえず目印になる村をいくつかナビに入れて出発。
観光化されていないラベンダー街道を発見!
4日目(火曜日)
さすがにネタ切れです。
950キロ走って帰るのでさっさとチェックアウトします。
だけどどうしても買って帰りたいパンがあり、再びプロヴァンスの村々の奥に。
朝市の日ではなかったので空いててよかった。
それなりに渋滞に巻き込まれながらも1-2時間の遅れで無事到着となりました。
最後に
コロナ禍にありながら規制解除となった欧州。
今はまた少し状況が変わってきたと思いますが、この旅を行った7月中旬はまさに規制解除と夏休みが重なり、欧州から出られないツーリストたちが国内旅行や欧州内旅行に一斉に動き出している真っ最中。
空の便が安全性の問題や規制による減便の影響で十分でない中、自動車での移動を選ぶツーリストでどこもごった返していたようです。
プロヴァンスでもワイナリーで聞いてみると、欧州外からの観光客はいないが、その代わり国内からの訪問が増えて、それほど例年と変わらないとのこと。
2020年7月の『真夏のプロヴァンス』編、これにて終了です。
長らくお付き合いいただきありがとうございました。
我々は、さらに8月前半に次の旅に出たのですが、それはまた次の機会に。