南仏プロヴァンスのリュベロン地方の懐深くにある村のオリーブオイル直販店で良質でお手頃価格のオリーブオイルやはちみつを買い込む!
今回は私たちが20年近く愛用しているオリーブオイルの直販店の一つ、Moulin à Huile Jullienについて記事を書いてみようかと思います。
Moulin à huile Jullien - Producteur d'huile d'olive et de miel en Provence
ここSaint-Saturnin-lès-Apt(サン・サテュルナン・レザプト)には車でAvignon(アビニョン)から東に約1時間強で行けるリュベロン地方の奥にあるApt(アプト)の町からさらに北上すること10分程度でたどり着けます。
お店自体は村(町というより村といったほうが雰囲気あります)のはずれのAptとの街道沿いにオイル搾油所に併設された形であります(20年以上前は村の中にお店もありました)。
写真右手の入り口から入るお店は、せいぜい6畳間ぐらいの大きさでオリーブオイルやはちみつ、その他プロヴァンスのお土産が並んでいます。
オリーブオイルは右手が Tradition bio(熟したオリーブから搾ったエクストラヴァージンオイル)で左手が La Verte bio(完熟前のグリーンの状態のオリーブから搾ったエクストラヴァージンオイル)でともに有機栽培のオリーブを使用しています。それぞれ小瓶から4リットル程度の缶まで様々なサイズがそろっています。
私たちは、生活の中で日々オリーブオイルを食してはいますが、空気や光による劣化はできるだけ避けたいので、1リットルの缶(写真だと円柱の缶)で必要な量(本数)を購入するようにしています。
気になるお味のほうですが、Tradition bio(熟したオリーブから搾ったエクストラヴァージンオイル)のほうは、一言でいうとマイルドで癖のない味です。それに対し La Verte bio(完熟前のグリーンの状態のオリーブから搾ったエクストラヴァージンオイル)はスパイシーでやや苦みや青臭さが感じられます。テイスティングでオイルだけを口にするとのどの奥に刺激が残りますが、サラダなどに利用すると逆に香りの強さが程よく感じられます。
また、自家製はちみつも数種類おいてあり、プロヴァンスならではのラベンダーはちみつ(Miel de lavande)やプロヴァンスのハーブはちみつ(Miel de garrigue)なども購入できます。
建物本体の中は収穫したオリーブを瓶詰するまでの機械が並び、季節外れであれば見学させてもらうことも可能です。ただしフランス語の説明なのでほとんどわかりませんでした。また、その一角でオリーブオイルの試飲ができます。我々も毎回、購入する前にその年のオイルを必ず試飲してから購入しています(どっちにしても買うのですが、試飲する?って聞かれるとついOuiって答えてしまいます)。
お店の周りはオリーブの木で囲まれており、晴れた日にはとても気持ちいのいい風景です。何枚でも写真が撮りたくなる風景が広がります。ただし花粉症の人にはかなりきついですがね。
最後に今年(2019年)購入のオイルの写真と値段をお知らせします。
Tradition bio(熟したオリーブから搾ったエクストラヴァージンオイル)と La Verte bio(完熟前のグリーンの状態のオリーブから搾ったエクストラヴァージンオイル)ともに、1L缶で21.40ユーロ、500ml缶で11.90ユーロでした。瓶詰めの場合は缶に比べやや割安になっています。
もし車でリュベロン地方を観光される方がいれば参考にしていただければと思います。