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【ギリシャ・クレタ島再訪】おすすめ観光スポット・レシムノン散策

引き続き2022年9月末に再訪したクレタ島旅行の記録となります。

エーゲ海に浮かぶギリシャ国内最大の島、クレタ島は古代ミノア文明の栄えた島としても名が知られています(クノッソス宮殿など)。

今回はクレタ島の第三の町、シムノン(Rethymno)を紹介していきます。

シムノンのロケーション

シムノンクレタ島の空の玄関口であるイラクリオンから西に80キロほどの距離、さらに西にあるハニアとの中間地点に位置しています。

そのため、今回の我々の旅の拠点ともなった町です。

イラクリオンハニアの様に空港が無いため、いずれにしても空港からはバス、またはレンタカーを利用した移動が必要になります。

ハニアの人口が約55000人程度に対しレシムノンは約40000人とやや少なくなります。歩いた感じでも都市ではなく少し大きな港町といった感じです。

ただ、この町にはクレタ島最大となるヴェネツィア共和国時代のフォルテッツァ城砦が今も残っています。

シムノンの歴史

シムノンは古代都市リティムナ(Rhithymna)とアルシネ(Arsinoe)を起源としています。

しかし、ヴェネツィア共和国クレタ島を統治するようになり、イラクリオンハニアの中間地点として商業上の発展が始まりました。

現在も旧市街にはその当時の街並みが残り、クレタ島でも最もよく保存されている町だそうです。

無論、ギリシャ・ローマ時代、東ローマ時代、オスマン・トルコ時代などの建築物も部分的に残っていますが、やはり見どころはヴェネツィア共和国時代の港や巨大なフォルテッツァ城砦です。

また、古代には独自の硬貨を鋳造していて、今日ではその硬貨の一つである2頭のイルカが彫られた硬貨が、レシムノンの市章となっています(町の中心部から少し離れた防波堤に大きな像があります)。

シムノン散策

出発はレシムノン市営公園わきの公共パーキング(地図上AまたはI)。

そこからは道路を渡り旧市街の入り口にあたる門、ポルタグーラ(Porta Guora)に進みます。

この門をくぐると、その先が旧市街となり、まっすぐ伸びる Antistaseos 通りには様々な商店やお土産物屋、レストランなどが立ち並び、とても賑やか。

この通りで左右の店などを物色しながら進むと、途中にはモスクなどもあり、この地がヴェネチア共和国時代の後、オスマントルコ支配下にあったことが伺えます。

さらに歩を進めると、目の前には今度はトルコ風の木造建築が現れます(同じような建物はロードス島でもよく目にしました)。

ここから少し左に入るとすぐに、リモンディ噴水が現れます(地図上C)。

この噴水は1626年に当時の市長であったリモンディ氏によって市民への水供給のために作られたようです。

3つの口にはそれぞれ獅子の彫刻が施されています。

後々夜にも訪れましたが、昼間の太陽の下と夜の明かりの下では全く雰囲気の異なる場所でした。

ここからはいったん町の中心部を離れ、右手に進みヴェネツィア共和国時代の港(Venetian Harbour)へ向かいます(地図上D)。

港を取り囲む防波堤の先にはシムノン灯台があります。
港自体はとても小さいのですが、その周りは隙間なくレストランが立ち並んでいます。

気を付けて歩かないと落ちそうになるぐらいレストランの座席が通路に迫っているところもあります。

それにしても穏やかな港でした。

ここからは、外海沿いに海岸線を歩き、レシムノン最大の観光名所、クレタ島最大となるヴェネツィア共和国時代のフォルテッツァ城砦へ向かいます(地図上DからFへ)。

海岸線にもレストランが立ち並び、白いテント、テーブル、椅子と青い海のコントラストがとても印象的です。

海岸線から少し崖を上ると城砦への入り口が現れます。

門をくぐると入り口があり、大人4ユーロを支払い城砦の中へ進んでいきます。

入口で手に入れられる資料は、観光地にも拘わらずギリシャ語だけ。城砦内の説明が十分に書かれているのですが、残念ながら全くわからず。とりあえず雰囲気だけ楽しんできました。

元々はヴェネツィア共和国時代の城砦でしたが、のちにオスマン・トルコに征服されているので、城塞内の中心部には、元大聖堂があった場所に堂々とモスクが立っています。

もちろんこの城塞内から見たエーゲ海もとても美しい!まさにエメラルドグリーン!

この城塞ですが、ほぼレシムノンの旧市街と同じぐらい大きいので内部の建物や遺構をゆっくり見ていたら2時間ぐらいは必要かと思います。

それにしてもこれだけの城砦を築いていたヴェネツィア共和国の国力はすごかったんだと思い知らされます(コルフ島の城塞も大きかった)。

そして城砦内には猫たちが相当数います。

さて、城砦を出てから再び旧市街を散策してみます。

町の中はとにかくにぎやか、華やか!

町の様子は、次の夜の風景で改めてお報せします。

夜の風景

続いて夜に訪れた時の風景です。

やっぱり夜景のほうがいい感じだし、何しろ人出が多い!

まずは昼間同様に、ポルタグーラ(Porta Guora)からスタート

そこから伸びる Antistaseos 通りは昼間より断然人が多い。

ギリシャでもアイス屋は気になります。

リモンディ噴水の周辺もレストランに人があふれ賑わっています。

旧市街中心部の通路は藤棚の様に植物で覆われており、夏にはいい日よけになるのだと思います。

ここからは再びヴェネツィア共和国時代の港(Venetian Harbour)を歩きます。

落ち着いた港の入り口の風景とは裏腹に、港の周りのレストランは大盛況となっています。

この通りで食事の予定のない我々は、港の外れで少しゆっくりしてからまた街中に戻りました。

旧市街中心部は、決して広くない路地にもレストランのテーブルが並び、お客さんでびっしり。

まとめ

今回は、クレタ島第三の町レシムノン(Rethymno)を紹介しました。

この町は最もヴェネツィア共和国時代の雰囲気が残っているといわれているようですが、その上にオスマントルコが少しかぶさっており、それが異国感をさらに高めます。

宿をそばに取っていたこともありますが、歩いていてとても楽しい町でした(大きさや賑やかさなど)。

クレタ島で何泊できるかで選択は変わると思いますが、可能であれば、是非クレタ島の中心地イラクリオンから少し足を延ばしてもらいたい町です。

 

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2019年のクレタ島訪問の記事はこちらから。

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