エーゲ航空は2025年秋に自社のマイレージプログラムであるMiles+Bonusの大幅な改定を発表しました。
これまでのSilver・Goldの取得・維持条件が厳格化されるとともに、Goldの上位に新ティアとしてPlatinumを追加しました。
スターアライアンスの中でも、これまで非常に簡単に取得できていたスターアライアンス・ゴールドへの道のりが新制度でどのように変わるのか検証していきます。

さて、これまでスターアライアンスの中でも欧州内のリージョナル航空会社として、他の大手メンバー(ルフトハンザ航空など)とはやや異なるマイレージプログラムの展開をしてきたエーゲ航空ですが、昨年秋に大幅な改定を公表しました。
以前にもエーゲ航空利用者を優遇するような改定はありましたが、今回はよりエーゲ航空のコア利用者以外の締め出しにも近い改正となっています。
ステータスのクラス分け
新制度では以下の4クラスが設定されています。
Blue(エントリー)→ Silver → Gold → Platinum(新設)
| Blue | Silver | Gold | Platinum新設 |
| Star Alliance 通常会員 | Star Alliance Silver | Star Alliance Gold | Miles+Bonus 独自最上位 |
Blueは登録と同時に付与されるベースクラスで、マイルの積算・消費、パートナー特典の利用が可能。
Silverはさらに充実した特典を提供し、Goldはより高水準の快適さとサービスを得られる最上位ステータスでした。

これにPlatinumが最上位として加わりました。

新制度への移行措置とスケジュール
今回の新制度が適用されるのは2026年11月5日以降にステータス更新時期が到来する会員です(各メンバーの次回更新日以降に個別に適用されます)。
従ってすべてのメンバーに少なくとも12カ月間の移行期間が設けられており、2026年11月4日までにステータス更新時期を迎える場合は旧制度条件が適用されています。
そして新年度が始まったところから新制度適用となります(エーゲ航空では申し込んだ日から1年がその方のマイレージ年度になります)。
私のケースでは、今年2026年4月23日に旧制度に則り、Goldステータスを2027年4月22日まで延長しています。
従って、2027年4月23日以降のGoldステータス維持のために、今後は新制度に則って搭乗回数やティアマイルを集めることとなります。
ステータス取得・維持条件(新旧比較)
BlueからSilverへの昇格条件
以下のいずれかを満たすことでSilverに昇格できます。
- エーゲ航空/オリンピックエアーで16フライト、または、
- 同航空で4フライト以上かつティアマイル12,000マイル積算、または、
- 提携航空会社を含む全フライトでティアマイル36,000マイル積算。
Silverの維持条件
- エーゲ航空/オリンピック航空で16フライト、または、
- 同航空で4フライト以上かつティアマイル9,000マイル積算、または、
- 提携航空会社を含む全フライトでティアマイル36,000マイル積算。
旧制度と比較すると、維持に必要なエーゲ航空便の最低フライト数が2便から4便へ引き上げられ、マイル数も増加しています。
SilverからGoldへの昇格条件
- エーゲ航空/オリンピックエアーで32フライト、または、
- 同航空で12フライト以上かつティアマイル24,000マイル積算、または、
- 提携航空会社を含む全フライトでティアマイル72,000マイル積算。
旧制度では、Goldへの昇格はエーゲ航空/オリンピックエアーでの4フライト以上とティアマイル24,000マイルの積算、あるいは提携航空会社を含む70,000マイルの積算で達成可能でした。
新制度では最低フライト数が4便から12便へと大幅に引き上げられており、エーゲ航空便のみで達成する場合は32フライトが必要となっています。
Goldの維持条件
- エーゲ航空/オリンピックエアーで32フライト、または、
- 同航空で12フライト以上かつティアマイル18,000マイル積算、または、
- 提携航空会社を含む全フライトでティアマイル72,000マイル積算。
旧制度のGold維持条件は、エーゲ航空/オリンピックエアーでの4フライト以上とティアマイル12,000マイル積算、あるいは提携航空会社を含む全フライト70,000マイル積算でした。
ステータス維持に必要なエーゲ航空便のフライト数が最低4便から12便へ、マイルも12,000から18,000へと厳格化されました。
新設:Platinum(取得・維持共通条件)
Platinumは既存ステータスの上位に位置する最上位ステータスで、取得・維持いずれも同一条件が適用されます。
エーゲ航空/オリンピックエアーでの32フライト以上に加え、ティアマイル72,000マイルの積算が必要となります。
取得・維持の条件がGoldのエーゲ航空/オリンピックエアーでのフライト達成条件(32フライト)と数値上は同一ですが、Platinumはマイル積算(72,000)とフライト(32便)の両方を同時に満たす必要がある点が他のステータスと相違します。
ステータス別メリット
Blue
マイルの積算・利用、パートナーネットワークでの割引・特典が利用可能。
ティアマイルを貯めることでSilverへの昇格が可能となります。
Silver
スターアライアンス・シルバーに相当。
エーゲ航空フライト時の優先チェックイン、追加荷物、ラウンジアクセス(エーゲ航空便搭乗時)などが付与されます。
Gold
スターアライアンス・ゴールドとしてスターアライアンス加盟航空会社利用時も特典が適用されます。
具体的には世界規模でのラウンジアクセス、優先搭乗、さらにスターアライアンス加盟航空会社便での追加荷物が含まれます。
エーゲ航空がスターアライアンス・ゴールドへの到達が容易なプログラムとして旅行者の間で評価されてきた主因がこの点にあるのは明白ですね。
Platinum(新設)
Gold同様に、スターアライアンス・ゴールドとしてスターアライアンス加盟航空会社利用時も特典が適用されます。
Platinum固有の特典として、専用電話番号の提供、他者へのGoldステータスのギフト付与、無料エクストラレッグルームシート選択、追加荷物1個などが加わります。
ただし、現時点では、Platinum導入により、スターアライアンス上でのGoldとPlatinum所有者の権利に差が出るのか等はこれまでのところ公表されていません。
まとめ
今回の改定は、エーゲ航空やオリンピックエアーにほとんど搭乗しない旅行者がスターアライアンス・ゴールドステータスを取得・維持するための『抜け道』として同プログラムを活用してきた慣行に終止符を打つような内容となっています。

特に、エーゲ航空便への最低搭乗回数の大幅引き上げは、ルフトハンザ航空グループやTAPなどでスターアライアンス加盟航空会社便を主に利用してきたギリシャ域外メンバーに対して実質的な制度締め出し効果を持つといわれています。
なお、このプログラムは2023年にも一度要件を引き上げており、今回はその第二弾となりました。
個人的には、ギリシャ旅行中にギリシャ国内フライトを多用すれば、それほど厳しい条件ではないと考えています。
厳しい改正とは言え、まだまだ他の航空会社のマイレージプログラムを比較をすれば、マイルドな条件なので、今しばらくスターアライアンスはエーゲ航空のMiles+Bonusで行こうかと考えています。