引き続き2022年9月末に再訪したクレタ島旅行の記録となります。
エーゲ海に浮かぶギリシャ国内最大の島、クレタ島は古代ミノア文明の栄えた島としても名が知られています(クノッソス宮殿など)。
今回はクレタ島の第二の町、ハニア(Chania)を紹介していきます。
ハニアのロケーション
ハニアはクレタ島の空の玄関口であるイラクリオンから西に150キロほどの距離、そのため、イラクリンオン近郊に宿を取ると、ハニアまで日帰りで出かけるのはなかなか骨が折れます。
我々も前回2019年の旅では、イラクリオンを中心に観光してたため、こちらまで足を延ばすことができませんでした。
それもあり、今回はその真ん中あたりにあるレシムノンに宿をとり、ハニア観光を行うことにしました(ハニアまで65キロぐらい)。
ハニアにも空港があるのですが、その本数は一日数本、そのほとんどがLCCで観光シーズンを中心に運営されており、自国のエーゲ航空でさえそれほどの本数は運営していません。
ハニアの歴史
ハニアの歴史は古く、新石器時代から人が踏みついていたようですが、町として発展したのはミノア文明時代、キドニア(シドニア)と呼ばれていたころからのようです。
その後はギリシャ本土からのドーリア人の移住もあったりしましたが、長く都市国家として存在していたようです。
そののち、共和制時代のローマにより征服されましたが、都市国家としては存在が認められ3世紀ごろまでその地位を保っていました。
その後は、東ローマによる征服、ヴェネツィア共和国の支配、そしてオスマントルコによる征服と次々と歴史の波に飲み込まれて行きます。
最後は第二次世界大戦でナチス・ドイツにより侵略されています。
ハニア散策
ハニアの散策を開始するにあたり、一番の目的だった Old Chania Market(屋内式の市場)ですが、老朽化に伴い建て替え工事の真っ最中で両サイドの正面壁(ファサード)のみとなっていました(残念!)。
その代わりといっては何ですが、青空市場(地図上J)が立つ通りのそばの無料駐車場をスタート地点にしました(地図上A)。
ここ以外に無料の駐車場が無いことからかなりの混雑、何度もぐるぐる回り、やっとのことで駐車スペースを見つけて観光開始です。
まずは駐車場から海沿いを歩くとすぐ目の前にヴェネツィア共和国時代の要塞跡が現れます(すでに海の色がかなりきれいなのが判りますか?)。
この要塞の間を抜け、ハニアの湾内(ヴェネツィア湾内)へ入っていきます。
湾内に入るとヴェネツィア時代の船のドックを改装した海洋博物館やレストランが立ち並びます。
ここからは防波堤の先にあるハニア灯台を目指して進むのがおすすめです(地図上B-C)。
防波堤を歩きながら外海を眺めたり、湾内のにぎやかな街を眺めたり、最高の景色が見渡せます。
防波堤の真ん中ぐらいまで進むとだいぶハニア灯台(地図上c)が近づいてきます。
防波堤の中間地点には少し開けた高台(建物跡?)があり、その上から見ると、内海と外海がきれいに見渡せました。
ハニア灯台まで達したら、また来た道を防波堤の付け根まで戻ります。
帰り道も、何度も立ち止まり周りの風景を楽しみながら帰ります。
そしてこのヴェネツィア湾でどうしても目立つのが、ヴェネツィア共和国時代の船のドック(今も健在なところが凄いですね)。
さて、今度は湾内をぐるりとめぐってみます(地図上B-D-E-F-G)。
大の観光スポットだけあり人も多く、かなりの喧騒です。
また湾内には観光船が多く停泊しており、それぞれが簡単なクルーズを提供していました。
さらに、お土産屋さんもここでは船の上です!
湾内をぐるりと回り込むように歩き、西側の端まで来ると、海洋博物館(または海軍博物館)があります。
ここはもう外海との入り口付近、先ほどまでいたハニア灯台が海の反対側に見えます。
ここからは旧市街の路地に入っていくことにしました(地図上F-H-I)。
細い坂道の多い路地はお土産屋やレストランが並ぶにぎやかな小路もあれば、猫がゆったり昼寝をしている静かな小路もあり、あてもなくぶらぶらと歩いていました。
この日はどうしても青空市場にも寄りたかったので、観光はここで切り上げ、土曜日のみで午後3時までとなっている青空市場(地図上J)が立つ通りへ引き返しました。
すでに終りかけの時間帯でしたが、まだ商売をしている露店で、野菜や果物、オリーブなどを物色してみました。
形がいいものばかりではなかったですが、その分値段も安く、楽しいマーケットです。これなら簡単な自炊をしながら食事した方が楽しいのでは?と思ってしまうほど、品ぞろえも豊富でした。
かなり英語が通じるギリシャですが、さすがにここでは、完全に手振り身振り日本語での買い物になりました!
まとめ
今回は、クレタ島第二の町ハニア(Chania)を紹介してみました。
お気づきの様に、何も用意せず訪れたので、かなり行き当たりばったりの観光となりました(闇雲に歩き回っただけです)。
いつものことですが、宿に帰ってから地図を見直し、行きそこなった教会などを見つけ悔やんでいます。
それでもこの町の湾内の景色や裏側の小路を歩く楽しさは忘れられません。
クレタ島訪問の際には、訪問先として検討する価値は十分あります。
引き続き旅の詳細を記事にしていきますので、またお立ち寄りください。
2019年のクレタ島訪問の記事はこちらから。