引き続き2022年9月末に再訪したクレタ島旅行の記録となります。
エーゲ海に浮かぶギリシャ国内最大の島、クレタ島は古代ミノア文明の栄えた島としても名が知られています(クノッソス宮殿など)。
今回はクレタ島のワイナリー紹介です。
土着品種や世界的な品種で作られたクレタワインを紹介していきます!
クレタ島のワイン
ギリシャと言えばワインとオリーブオイルのイメージをずっと持ち続けていました。
毎年、南仏でワインやオリーブオイルを調達している我々からすると、クレタ島でも適当に走っていてもワインナリーやオリーブオイル生産者が次々と見つかるプロヴァンスのイメージで考えていたものです。
実際、クレタ島は東西に260キロもある島にも拘わらず、ワイナリーを検索すると10数件程度しか見つかりません(幹線道路を走っていてもめったにブドウ畑はありません)。
これでは、次々とはしごすることもできず、あらかじめ、狙い撃ちでワイナリーを目指すしかありません。
オリーブオイルに関しては、いまだ生産者から直接買ったことは一度もありません(直販のオリーブオイル生産者が見つからない)。
大きくイメージと異なるギリシャ・クレタ島ですが、ワインの歴史は4000年とも5000年ともいわれるだけに、土着品種など、そうそうお目にかかれないブドウにも出会えます。
そんな期待を込めて、今回も試飲に臨みました!
ワイナリーへの道のり
宿からワインナリーへは車で30分程度、そのほとんどが幹線道路を走るので比較的スムーズに向かえます。
ただし幹線道路を降りてからは未舗装の道路を進み、最後に一気に斜面を登るとブドウ畑とワイナリーが見えてきます。
建物は倉庫と醸造から瓶詰めまで行うほぼ家族営業的なワイナリーです。
ちなみにクレタ島の中心地、イラクリオンからだと車で約1時間(約60キロ)とやや距離があります。
ブドウ畑とワイン醸造現場の見学、およびワイン試飲
このワイナリーですが、試飲は有料となり、基本コースは一人8ユーロで、ブドウ畑とワイン醸造施設の見学+5種類のワインの試飲がセットになっています。
試飲に関してはあらかじめ予約を行い、決まった時間帯に訪問するべきだったようですが、行き当たりばったりの我々は事前アポなしで突撃、幸いしばらく待っていれば17時スタートの見学+試飲に参加させてもらえることになりました(皆さん、事前にWebサイトなどはちゃんと見てから行きましょう!)。
試飲は見晴らしのいいテラスので行われます。頭上にはブドウがたくさんなっていました。
最初はほんの数組のみでしたが、しばらく待つと予約を入れている人たちが数組現れ、おおよそ約10人程度で、まずは畑の見学、さらに施設の見学をさせてもらいました。
一通り見学が済むとテラスに戻り、いよいよ5種類のワインの試飲開始となります。
今回は上のリストの中から白ワイン3本(White Diva, His Queen, The Great Hawk)、ロゼワイン1本(Blackbird)、赤ワイン1本(Her King)が提供されました。


どれも飲みやすく親しみやすい味でしたが、我々の興味を引いたのは、White Diva(ブドウ品種はVidiano)とThe Great Hawk(ブドウ品種はMuscat of SpinaとVidiano)でした。
Vidianoはクレタ島の白ワインブドウの固有種でブドウ栽培が難しく、主にこのエリアで小規模に栽培されているようです。
Muscat of SpinaはMuscat Blancのクレタ島亜種になります。Muscat Blancは欧州では最も古い品種の一つと言われており、その起源はギリシャとだそうです。
結局この2本を買ってみて気に入れば、また買い足そうということになりました。
17時から(実際はだいぶ遅れて)スタートした試飲も終了し、皆各々にグラスに残るワインを楽しみながら夕日に輝くブドウ畑を見てゆっくり時間を過ごします。
我々もグラスに残るワインを飲み干して宿に帰ることにしました。
まとめ
今回は、以前の滞在では訪れることのできなかったクレタ島のワイナリーを訪問できました。
サントリーニ島に次いでこの島でも固有の品種に出会えたことがうれしく思えました。
そういう意味ではワインは奥深いし、一期一会という表現がぴったりの飲み物だと思います。
ちなみに今回購入したワインのうち、1本は宿で飲んでしまい、また購入のためにワイナリーを再訪しています。
引き続き旅の詳細を記事にしていきますので、またお立ち寄りください。
2019年のクレタ島訪問の記事はこちらから。