引き続きマラケシュ土産のご紹介です。
土産物屋さんでのお買い物
ばらまき土産として大量に購入するならともかく、1つ2つしか買わない小物なら価格が明示してあるお店で購入するほうが面倒くさくなくていいかな、ということで、メディナ(旧市街)を歩きながら価格チェックをしていました。
綿密なリサーチをしたわけではないですが、ある程度足並みが揃っていてそんなに大きな差はないなという印象でした。中心部を離れると値段がちょっと安くなるという“観光地あるある”はマラケシュもご多分にもれず。
そして、専門店より典型的なお土産物屋さんのほうがちょっと安いかなという感じでした。ただ、一見同じように見えても、細かくみると、材質の違いや作りの丁寧さなど、価格に差があるのも納得できるというケースも多々ありました。
モロッコ旅行の記念にモロッコの雰囲気が伝わるちょっとした飾りものは、安さ優先でお土産物屋さんで購入しました。
モロッコ風タッセル付き小瓶 リビングの飾り棚にお土産物コーナーがあるので、そこに並べるのにいいなと思いタッセルの色違いを2つ買いました。1つ10ディルハム。
タッセル付きファティマの手キーホルダー 1つ5ディルハム、ナザールボンジュウのついたファティマの手キーホルダー15ディルハム
スーパーマーケットでのお買い物
城壁外にあるフランス系スーパーマーケット カリフールで買ったものです。
写真左端から
蜂蜜配合ガスールのパック(多分)36.95ディルハム ナチュラルコスメ ガスール(モロッコ産の粘土)について聞きかじっていたところスーパーでこれを見つけ、パッケージの可愛さに惹かれて買ってきました。が、使い方が書いていないことに今気づきました。
サボテンの実のジャム 24.15ディルハム メディナの道端には数えきれないぐらいたくさんのサボテンの実売りがいました。その場で皮を剥いて実だけにして「はい、どうぞ」と差し出しくれるのです。なので、モロッコ(マラケシュ)ではサボテンの実がポピュラーな食べ物なんだなと思っていたところスーパーでジャムを見つけ、Terroir du Marocで農業組合製というところにつられて買いました。
後日、せっかくだがら生も1度食べておかねばと、興味津々で食してみたら、特段香りはなく甘みはあるけれど「あっま~い」というほどではなかったです。食感は実がねっとりに種がつぶつぶって感じでした。小は1個2ディルハム、大は1個3ディルハムでした。これを書きながら「もしかして、私が食べたのがはずれだっただけ?」という疑問がわいてきたので、次に行く機会があったら再度挑戦してみたいと思います。
アムルー 93.15ディルハム ローストしたアーモンドと蜂蜜とアルガンオイルを混ぜてつくったペーストだそうです。非常に美味というコメントをいくつも目にしていたので、旅行前からリストアップしていたお土産。残念ながらマラケシュ滞在中に食べる機会はなく、帰宅後もまだ未開封のため、お味のほうは未知のまま。食べるのが楽しみです。食用アルガンオイルも欲しかったのですが、残念ながら見つからず。
ミントティー用中国緑茶 8.7ディルハム 流石ミントティーのお家元。半端じゃない数のミントティー用緑茶がありました。なにを基準に選んだら良いかわからなかったので適当に選びました。ティーセットを購入したこともあり、帰宅後ミントティーを頻繁に飲んでいるので、もうかなり減っており、もう1箱2箱買ってくればよかったなと悔やんでいます。
写真前方
歯磨きペースト 34.95ディルハム 何故にモロッコで世界中どこにでもあるメーカーの歯磨きペーストなのか?同行者が現在活性炭にはまっているからです。住んでいるところにももちろんコルゲートの歯磨きペーストはありますが、活性炭入りなんて見たことがない、ということでお買い上げ。
蛇足ながら、スーパーのレシートは全てフランス語表記でアラビア語はありませんでした。それから、面白い事実を発見。上記の買い物、サボテンの実のジャム以外はVAT(日本の消費税)が20%なのに、サボテンの実のジャムだけは0%でした。
マラケシュでのお買い物についての雑感
多くの人が言っているように、伝統工芸館(Ensemble Artisanal)の存在はありがたかったです。品物の質に応じた適価がついているので、安心して買い物ができました。
でも、スークでの値段交渉のやりとりも楽しく、モロッコ旅行の良い思い出になりました。機会があれば、また是非値段交渉ありの買い物をしたいです。
ただ、それには見る目を養わなければいけないなと。これはモロッコに限らないと思いますが、よく似た品物であっても、細部を見ると違いがある、というケースが多々ありました。
例えば、かごバッグなら取っ手のつけ方のしっかり度の違い、皮革製品だったら、縫い目の揃い方や端々の始末の仕方などなど。
ハンドメイドはそのいびつさが味になったりするわけですが、悪くするとそれが作りの甘さになり、質の良し悪しにつながります。そういう意味でも、伝統工芸館(Ensemble Artisanal)の商品を見るのは意味がありますね。品質に応じた相場がわかるので、スークでの買い物で値段交渉する際の目安ができます。
あと自分なりの物差しを持っておくことも大切だと思います。相場を知ったうえで自分の物差しがあれば、スークでの値段交渉も怖くない。それこそ、却って買い物の醍醐味を味わえるといえるかもしれません。かごバッグを40ディルハムで買ったときは、ちょっとした達成感を覚えましたから。
もしまたモロッコに行くことがあれば「スークの地元の人御用達のお店でタジン鍋を買うぞ」というささやかな野望を胸に、マラケシュ土産のご紹介を終えます。