マルセイユは、フランス第二の都市であり、最大の港湾都市です。その歴史は紀元前600年頃に築かれた古代ギリシャの植民市マッサリアに遡ります。
現代では貿易/商業港として栄える一方、2013年には欧州文化首都にも選出されました。
そんなマルセイユの見どころを紹介していきます。
マルセイユの海に面して建つマルセイユ大聖堂
マルセイユ大聖堂(Cathédrale Sainte-Marie-Majeure de Marseille)は比較的近年の1852年に皇帝ナポレオン3世によって礎石が据えられ、建築の始まったネオロマネスクービザンティン様式のカトリック教会です。1893年に最初の礼拝が行われ、1896年に完成しました(全長142メートル、主塔の高さは70メートル)。
フランス最大級の大聖堂だそうです。
この大聖堂は12世紀に建てられたロマネスク様式の聖堂と部分的に重なる様に作られました。そのため古い聖堂は一部分のみが残っています(大聖堂の周りを一周してみるとわかります)。
また、海沿いの一段高い団の上にあるので、船上からもその堂々とした佇まいを見ることができます。
大聖堂の周りはきれいに整備されており広い広場としての役割もあるようです。
また少し高台となっているので海のほうを眺めることもできます。この日はたまたま目の前に大型クルーズ船が2隻停泊していました。
ここは夕日を見るのみのよさそうです。
タイミングが合わず、すでに太陽は沈んでいましたが、雲がきれいに夕焼け色となっており気持ちのいい広場でした。
さて、大聖堂の内装のほうですが、まず目を引くのは、色の異なる石の層を重ねて作られたビザンティン様式のドームやアーチです。
またその奥には、ネオロマネスク様式の祭壇回廊や主祭壇があります。
礼拝堂などに効果的に配置された彫刻類は、19世紀末の質の高い作品だそうです。
マルセイユ大聖堂は、この後紹介するパニエ地区に隣接しておりセットで訪問が可能です。
ストリートアートに囲まれたパニエ地区はマルセイユの下町
マルセイユ大聖堂を見たらそのまま、パニエ地区(Le Panier)をぶらぶら散策してみましょう!
このエリアはマルセイユの下町と言われ、昔ながらの路地と隙間なく立ち並ぶ住居がある一帯です。


現在はレストランなども多く、夜はにぎやかなところもありますが、一歩裏道に入れば生活感満載のただの路地です。
そして、このエリアが人気なのは、なんといっても路地の壁に描かれたストリートアート(落書きと言ってはいけません!)。






そして夜になると、レストランの賑わいと路地の静けさや生活音、そして街灯に照らされた壁の絵たちでとても独特な雰囲気となります。


一歩裏通りに入ると観光地なのに誰もいない。
ちょっと怖いような気もしますが、レストランのある通りに出ると人がいっぱい。


それにしてもいたるところこのような感じで、ぶらぶら散歩するにはとてもおすすめです。


夜は、絵の雰囲気も昼間と違って見えます。
何度か歩きましたが、ほとんど同じ道を歩いていないようです(同じ写真が無いので)。


繰り返しになりますが、現在は観光化されているので、怖い思いをすることは無いかと思います。
ただ、今も普通に住んでいる人たちがいるエリアなので、その点は我々旅行者のほうが気を使うべきところですね。
まとめ
今回はマルセイユの下町と言われるパニエ地区についてお知らせしました。
何かを見学するというよりぶらぶらしてカフェのテラスで休憩したり、夜8時ごろから夕食を食べられるレストランを探してうろうろしたり、地図も見ずに気ままに路地を歩く時間が楽しめます。
アクセスは大聖堂のほう方、トラム2番、3番でサディ・カルノ広場近辺から、またはマルセイユ旧港から坂道を登っていくことができます。