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【フライトレビュー】カタール航空 ビジネスクラス 『Business Class Suite』

これまで幾度となく記事にしてきたカタール航空ですが、どうしてもクローズアップされるのは世界一のビジネスクラスと評判の『Qsuite』ですよね。

でも今回はB787-9に導入されている『Business Class Suite』を紹介していきます。

カタール航空ビジネスクラス

『Qsuite』(Qスイート)ですっかり人気のカタール航空ですが、導入されているのはA350-900、A350-1000やB777の一部に限定されています。

特徴はなんと言ってもフルフラットになる座席や十分な個室空間、そしてドアによるプライバシーの確保です。

さらにカタール航空ならではの自由度の幅が広いビジネスクラス向けサービスと相まって世界一と称される人気となっています。

もちろん日本(羽田、成田)- ドーハ間にも導入されています。

A380B777B787-8などにはヘリンボーン式(ドアなしのタイプ)が導入されています(さらにB777には旧式の2-2-2配列もあり)。

こちらはQスイートと比べるとドアが無いためプライバシー確保という点では劣りますが、座席の広さやサイドテーブルを含めた空間、収納スペースという意味では、まったく見劣りしないシートです(もちろんフルフラットになります)。

おそらくですが主に中距離路線に投入されているようです(欧州 - ドーハ間でもよく見掛けます)。

そして、今回ご紹介するのは、B787-9に導入されている両者を組み合わせたようなヘリンボーン式シートでドアが付いている『Business Class Suite』となります。

まだまだ設定されている機材が限定的であるため、これまでも搭乗する機会がありませんでしたが、ついにその機会が訪れました。

『Business Class Suite』の紹介

さて、今回搭乗した区間ですが、フランクフルト - ドーハ間となります。

この区間は毎日3本が就航しており、乗る時間帯により使用されている機材も異なることで、これまでに『Qsuite』、ドアなし『ヘリンボーン式』、今回の『Business Class Suite』とどれにも乗ることができました(機材変更も多く事前まで注意が必要)。

搭乗して最初の感想ですが、ずばり『狭い』の一言に尽きます。

機材がB787ということで、A350B777に比べると横幅が狭いため、Qスイートの導入は見送られたのかと推測しますが、何とかドア付きのビジネスクラスを設定したかったんでしょうか?

ドアを付けた設定のため、ドアなしの『ヘリンボーン式』の時の広々とした空間は無く、とにかくコンパクトに収められているといった感じです。

Qスイートの様にドアはありますが、ヘリンボーン式のため、座席は斜め向きとなっており、すべての座席が左右の窓に向かって設置されています。

公式サイトの写真を見ても、なんとなく狭そうに見えてしまいます(乗ってきたから余計にそう感じるのでしょう)。

特に椅子の脇のサイドテーブルの大きさや収納スペースの大きさ、そして座席自体の広さがドアなしタイプと比較した時に大きく異なりました。

この新しいタイプでは、収納スペースはサイドテーブルの上にある扉の中だけでした。

ただしここにはヘッドフォンが入っているので実質的にはあまり多きものは収めることができません。

良かった点は、この収納扉の隣に建て掛け型のスマートフォン充電スペースがあったこと。

このおかげで、いちいちUSB電源からコードを引くことなくワイヤレス充電ができるし、しっかりとスマートフォンを固定してくれるので多少の揺れが来ても全く問題が生じません。

サイドテーブルは、二段式になっていましたが、下段のほうは、ドリンクを置くのがやっとなスペースで、ほとんど役に立ってませんでした。

B787の幅の狭さもあってか、窓までの距離も他の『Qsuite』やドアなし『ヘリンボーン式』に比べ余裕がなく、また前後のピッチも狭いように感じました(窓2個分もない)。

座席を180度倒して寝てみた感想ですが、横幅はやはりやや狭め、肝心の足元は、ドアなし『ヘリンボーン式』に比べると明らかに狭くスぺースが無いことがわかります。

勝手なイメージですが、『Qsuite』などに比べると身動きできるスペースも狭く、長距離を乗るのであれば、選択肢に入れたくないと感じました。

また、プライバシー確保のドアですが、『Qsuite』と比較するとややドアが低い様に感じました。

ただ、これに関しては仮に『Qsuite』であってものぞき込めないほど高い壁になっているわけではないので、あまり気になる点ではないかと思います。

もちろんしっかりと閉まるので、一度ドアを閉めてしまえば、個室空間が作り出せます。

最後に食事の時のテーブルですが、これは、前方のモニターの下部より引き出して利用します。

スペースが限られているため、引き出したテーブルをさらに横向けにして使用します。

『Qsuite』やドアなし『ヘリンボーン式』に比べてしまうとかなり狭く、いろいろと配置される食事の準備のさいにもCAの方がやり辛そうにしていました(ミネラルウォーターのコップが落ちそうになったり)。

この時点で、一番奥のワインとランプはテーブルの上ではなく、モニターから伸びる支柱の上にあります(支柱の部分も使わないと無理)。

食事内容はいつもパーフェクトです!

まとめ

なんだか悪口ばかりになってしまいましたが、このドア付き『ヘリンボーン式』ビジネスクラス『Business Class Suite』を楽しみにしていただけに、やや期待外れ感が大きいです。

すっかり広い座席に慣れてしまったせいかもしれませんが、『随分とコンパクトにまとめたなあ』といった感じです。

あまりネガティブな感想を他では聞かないのですが、勝手に個人的な感想を書かせてもらいました。

 

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