カタール航空のビジネスクラスをレビューします。
今回はこの5月に利用したカタール航空のビジネスクラスの模様をお知らせします。
フライトデータ
フランクフルトードーハ (Airbus A380-861)
QR68便 Dep. 17:35 Arr. 00:35 (実際のフライト時間 6時間2分)
搭乗に関して
それほど急がず、でも搭乗開始の10分ぐらい前にラウンジを出て、ワンフロア下の階に降りて搭乗口へ向かうと、すでに搭乗が五月雨式に始まっており、エコノミーの方々も搭乗を開始していました。
今回の出発の起点であるフランクフルト空港第一ターミナルのCコンコース及びラウンジ使用に関しては次のレポートをご覧ください。
ただ、発表されている搭乗時間にはまだ10分ぐらいあるので、人もまばらで、待つことなく搭乗を開始できました。エコノミーは1階席のため同フロアからボーディングブリッジへ、ビジネスとファーストは一旦エスカレーターで上階に上がり、2階席用のボーディングブリッジを通り搭乗します。
A380の場合、このように2階層のボーディングブリッジが必要なため、使用できるGateが限られているのが難点です。
上記のラウンジレビューでも書きましたが、せっかくラウンジ内にA380用の2階席専用搭乗ゲートが設けられているにも関わらず、利用できないのもやや不便ですね。
フランクフルト空港の場合、お膝元ルフトハンザ航空はZコンコース(Aコンコースの隣で比較的便利な場所)を持っていますが、カタール航空のようにスターアライアンスでもない航空会社はこの不便なCコンコースに回されてしまうのでしょうね。
さて、下の写真のように2階席につながるブリッジを通り搭乗します。
今回のA380にはファーストクラスの設定があるため、ビジネスクラスは10番からスタートします。私が予約した席は11Aだったので進行方向左手のビジネスクラスでは前から2番目の席となります。
A380でのビジネスクラスのシート
さて、カタール航空のA380に用意されているビジネスクラスのシートですが、こちらは話題のQsuiteではなく、一世代前のヘリンボーン式(通路に対し斜めにシートが配列されている)フルフラットシートが採用されています。配置は1-2-1となります。
カタール航空では、A380をそれほど長く使用する意思はないようなので、Qsuiteへの転換はないといわれていますね。
そうはいっても、足元は非常に深く先まであり、また横幅も十分にあり、とても快適なシートです。
また、シートがやや高めで、腰をしっかり深く座ると足がギリギリ届く感じでした。
清掃は行き届いており、搭乗の際は、必ず一人ひとり席まで案内してもらえ、CA自身による自己紹介、シートの使用方法などの説明、ウエルカムドリンクの注文となります。
ちなみに登場時は通常光の照明、YouTubeなどで見ていたピンクではなかったです。
シート上には、大きめのクッションと厚めの毛布、サイドテーブルには新しいデザインのBRIC'Sのアメニティバックが置かれています。デザインが変更になったようですが、内容に変化はありません。
ウエルカムドリンクにはノンアルコールのミント入りライムカクテルをいただき、おしぼりも配られました。
本来の搭乗時間より早く搭乗しており、さらに機材が大きので搭乗に時間がかかるため、いただいたドリンクはあっという間になくなり、出発前にもう一杯いただくことになりました。次はオレンジのカクテルとナッツ(ほかの方も書かれていますが、カタール航空のナッツは温めてあります)。
さらに時間があるのでシートのチェックを行い、一通りボタンを確認しました。
操作してみるとわかりますが、写真右手の上下にある、離陸着陸時の設定と食事用に設定では、離陸着陸時の設定のほうがややシートが斜めになりリラックスした姿勢になります。また背もたれだけを動かしたり、ひじ掛けだけを動かしたり、足の部分を支えるシートのみを出したり可能なため、正直言ってこの後に乗ったQsuiteより自由にセットができたような感じがしました。特にお気に入りはひじ掛けを下げて、足の部分をフラットにしてしまうとかなり平らな空間が作れ、ゆっくり胡坐をかいて座れました。
やっと出発
搭乗自体はほぼ時間通りのようでしたが、夕方のフランクフルト空港は大混雑で、なかなかGateを離れ滑走路へ出られません。結局は30分程度遅れて出発となりました。
滑走路への移動中は二階席のせいか揺れが大きく感じました。離陸は思いのほか早く浮き上がったのは意外でしたが、ただしその後は重そうの高度を上げていきます。
A380も市場に出てからすでに10年以上が立っており、最新の飛行機に比べると外窓と内窓の距離が長く、また外窓が小さく、iPhoneを押し当てて外の写真を撮るときも気をつけねば、窓枠が入ってしまします。したがってそれほど外が見やすいわけではありません(シート設計上の理由もあると思いますが)。
期待の機内食は?
出発前にメニューが配られ、しばらくするとCAの方々が注文を聞きに来ます。このフライトは6時間程度のため早いタイミングで食事となり、そのあとゆっくりしようと決めていましたので、アラカルトメニューから好きに選びました。
さて、フランクフルト空港のラウンジでは大して食べるものもなく、おなかも空いてきました。ある程度、高度が安定すると食事の提供が始まりました。
さあ、事前に何度も他の方のレビュー等で確認した通り、LEDとは言え蝋燭の火が灯ります。
こちらはサーモン。オードブルとして出てきました。
少し野菜が欲しかったので、メニューにはないサラダを注文したら、こんな感じで出てきました。
カレーです。これはおいしかった!
デザートもあります。
そしてコーヒーを頼むと(頼まなくても)、GODIVAのチョコレートが配られます。
食事内容はフライト中とは思えないクウォリティ。ややサービスが早すぎる感もありますが。
最後に
食事後は椅子を倒し読書タイム。落ち着いた時間で読書が捗ります。大半の人の食事が終わったあたりで一旦消灯となります。
読書灯で読書を続けますが、目が疲れてきたので読書をあきらめ、さらに椅子を倒して毛布を被り仮眠しました。暑く感じるが毛布を取ると寒いのでそのままウトウト。少しは寝ていたような気もしました。ヘッドホンをしなくても比較的静かで、とにかくシートが長いので足のあたりも問題なしでした。
飛行ルートはフランクフルトからトルコへ向かいアンカラを過ぎてから南下しイラク上空をさらに南下してペルシャ湾に抜けていきました。
到着1時間ぐらい前に再び室内が明るくなったので、椅子を少し起こし読書再開。
まっすぐ空港に向かうかと思ったが、上空で大きく旋回し時間調整してから着陸。約30強の遅れで到着となりましたが、DかEターミナルで降ろされたため、乗り継ぎのため休憩しようと決めていたラウンジまで遠いこと。
途中で気づきましたが空港内(屋内)に移動用の電車(モノレール?)が走っているんですね。気づいたころにはCターミナルを抜け、ゴール間際でした(上を見ていませんでした。不覚)。