アイルランド編の続きは、ダブリンからの日帰りドライブとなります。
一日でどれくらい回れるかわからなかったので、かなり適当に行ってみたい場所をピックアップして、『行けたら行く』的な感じで出発しました。
添付の地図ではダブリンから一旦北上し左回りに進み西側に大きく進んだ後、ダブリン方向へUターンして今度は南下というかなり歪なコースを一周したことになります。
今回ご紹介させていただく場所は、上記の5か所となります。
Brú na Bóinne(ブルー・ナ・ボーニャ)
まず初めに向かったのは、アイルランドの古墳地帯⁈
先史時代からの遺跡をはじめ、数々の古墳群を抱えるボイン渓谷の遺跡群。
地図を見ながら街道沿いにある駐車場に車を止め、ビジターセンターに向かいました。
ここではガイド付きツアーでのみ見学が可能なうえ、かなりの広範囲に遺跡が存在するにも関わらず、それを徒歩で回るようで、かなりの時間を要するようです。
残念ながら私たちの予定をこなすためには、そこまで時間を割けないため、透明に望遠一杯にして映した下の写真が唯一の記録となりました。
このエリアのみに限定してゆっくり時間をかけて向かわれるのがいいのではないでしょうか。詳細は、⇩のリンクでご覧ください。
Skryne Tower(廃墟となった教会)
ここに関してはほとんど情報がありません。次の目的地 Hill of Tara へ向かう少し手前の小高い丘の上にあり、その崩れ方や雰囲気が気になり、何となく立ち寄りました。
その小高い丘には小さな村(多分 Skryne Hill)がありますが、夏とは思えない曇り空と空を流れていく雲の下、だれも見かけることのない村(集落)でした。
村の中を走る道を曲がり、ほんの少し上り路を進んだところにこの Skryne Church(Skrzne Tower) があります。
回りは鉄柵で囲われており、私たちが訪れた時の印象では、これ以上入れないような感じでした。中に説明の看板があることから、タイミングが良ければ入れるのだろうと思います。
ここには教会と修道院もあったようですが、現在見て取れるのは教会の塔とお墓だけのようです。何とか望遠で説明看板を拡大!
下は英語で書かれていますが、上はアイルランドの言語ゲール語なのでしょうか??
最後にWikipediaのリンクを張っておきます。日本語ページはありませんが、簡単な歴史に関して書かれています(さすがWikipedia!)。
en.wikipedia.org
Hill of Tara(王の砦)
今回のアイルランド旅行で一番感動したところ。
すでに鉄器時代からの痕跡も残る、伝説上の王たちの王国の中心だったといわれている丘。
丘の上全体に円形の砦の後のような溝がいくつも残っています。
いろいろな時代の遺構が重なりあっています。
また、丘の中心部には、立石 Lia Fail(リア・ファル)と呼ばれる2本の石の柱があり、ここで王の即位式が行われたいたようです。
ちょうど私たちが訪れた時には、一人の女性が石柱の一つに手を乗せ、何度もその石柱の回りを何度も回っていました。
なんだかとてもスピリチュアルな空間です。
また、ここはアイルランド(ケルト族)の聖地だったようです。何世代もの遺跡が重なり合っており、また建築物などは無いので、残っているのは遺構と2つの立石だけなのですが、なんだか不思議な雰囲気があります。
また、捕虜の墓といわれている古墳のような円形の小山がいくつかあります。
また、丘の上では羊が放牧されており、とてものどかな雰囲気を醸し出しています。
丘からの見晴らしはとてもよく、すぐ前に立ち寄ったSkryne Churchが見えました。
上手に言葉に乗せられないことがもどかしいのですが、この丘に立ち周囲を見渡すと、比較的平らなアイルランドの大地が360度、ホントに見渡せるんです!
そして、大地だけでなく空も、何も遮るものなく広がっており、流れる雲を見ているだけで、満足できるような場所でした。
止まることのない風の中、流れる雲を見ていると、丘の中心に剣を大地に突き刺し国を眺める王の姿が見えそうなぐらいの雰囲気です。
この丘を中心に古代の王国が成り立っていたことが少しわかるような気がします。
一本目のまとめ
一本にまとめようとしたのですが、長くなりそうなので、2分割します。
続きでは、今回の旅で2か所目となるキルベガン・ウイスキー蒸留所とウィックロウ・マウンテンズ国立公園の南端にあるグレンダロッホ(アイルランドにおけるキリスト教初期の教会跡などが残る街)を紹介します。