今回ご紹介するエリアは旧市街の対岸、プラハ城のあるフラチャヌィの丘同様に、眼下にマラー・ストラナ地区を臨むペトシーンの丘から始めたいと思います。
ペトシーンの丘へのアクセス
丘の麓のトラムの駅 Újezd 駅で下車、すぐ向かいにある同名のケーブルカーの駅からケーブルカーを利用して一気に丘の上に上がれます。おそらくこの方法が一般的かと思います。丘の上に出るとこちらからの人の流れが一番多かったように思いました。
ケーブルカーは公共交通機関乗り放題の24時間チケットや私たちが利用した72時間チケットで利用可能です。詳しくはこちらの記事をご参照ください。
それ以外にもマラー・ストナラ地区やフラチャヌィ地区から徒歩でアクセスすることも可能です。
私たちが訪れた8月前半はコロナ禍であったにも関わらず、ケーブルカー乗り場には長い行列!
30度以上の炎天下、20分以上待たされました(これが一番厳しかった)。
丘の上の散策(フラチャヌィへ向かう)
さてケーブルカーで丘の上へ出るとすぐ目に入るのが庭園とその向こうに見える天文台!見学もできるようなので興味ある方は下記のリンクをご覧ください。
さてここからは丘の上の緑の中をペトシーン展望台を目指して歩きます。
ペトシーン展望台はパリのエッフェル塔を模した高さ60mの塔です。高台に建つ展望台のため非常に眺めがいいことで大賑わいでした。
ペトシーン展望台は、歩いて上るかエレベーターを利用するかで料金が異なります(入場料のみの場合は階段利用で、エレベーターを利用する場合は追加料金)。
さらにこの炎天下、再び並んで順番待ちする気にもなれず、近くの売店でビールを買って木陰で休憩となりました。
プラハの街並みやプラハ城でさえも眼下に見下ろせる絶景がこの展望台からは望めるらしいですが、この時はビールと木陰のほうが魅力的でした💦
休憩ののち、なんの心残りもなく続けて丘の上を横断していきます。
目指すは、ストラホフ修道院。
途中、右手の木々の隙間から見えるプラハを眺めながら歩きました。
目指すストラホフ修道院はビールの醸造も行っており、このルートを歩くと最後に丘を下るところに小さなビアガーデンがあり、この修道院のビールが飲めます(なぜここまで我慢できなかったか悔やまれた)。
ストラホフ修道院
さて、中途半端に飲んだビールが炎天下でさらに効き、ぼーっとしながら到着したストラホフ修道院ですが、ここでは、ストラホフ図書館を目当てに来ました。
ここが入り口、さっそく入ってきましょう!大きな並木の正面にバシリカが見えます。
中には入れますが、入り口付近のみ入場可能となっており、鉄柵越しに教会内の写真を撮りました。
そして下の写真がバシリカの隣にあるお目当てのストラホフ図書館です。
目の前でお昼休みのためドアが閉じられました。
仕方なく木陰のベンチで頭を冷やします。修道院内には地ビールを出すビアホールもあります。とても有名な修道院ビールです。できれば夏にきて飲んでみてください!
さて、木陰での休憩もバッチリ、午後一時の再開と同時に入場しました。
ちなみにこちらでも入場料とは別に写真撮影を行いたい場合はライセンスフィーを別途支払う必要があります。図書館へは階段を上り一つ上の階に進みます。
それではまず一つ目の部屋、『哲学の間』から。
強い光が差し込んでおりやや色が飛んでしましました。大きくはないですが、ここの図書館もすごいの一言!。最近はイギリスやアイルランドでも大学の図書館などを訪れましたが、ここははるかに色彩が豊かです。天井のフレスコ画が素晴らしい!
そしてもう一つの部屋が『神学の間』。こちらは先ほどの部屋より天井は低いのですが、その装飾とフレスコ画の素晴らしさにびっくり。
この部屋でには地球儀や天球儀もおかれています。
図書館とは思えない装飾のすばらしさに何度も目を奪われます。
『哲学の間』と『神学の間』ですが、残念ながら一般公開では立ち入ることはできず、各部屋の入り口(通路)から中をのぞくことなります。
双方の間を行き来する通路には様々な展示が行われており、日本語の説明パネルが用意されているので、それを借りて見学するとより深く理解できると思います。
プラハ観光で外せないほどの価値のある施設だと思います。
是非、予定に組み込んでください。
市内から直接ストラホフ図書館を訪れる場合は、トラム22番、または23番を利用するとプラハ城の北面を走り抜けてこの教会のそばまで来れます(Pohořelec で下車)。
ロレッタ教会
ストラホフ修道院まで訪れたらぜひ足を延ばしていただきたいのがこのロレッタ教会です。
このカトリック教会はやや変わった形をしており、中庭中央にある『聖なる家』を囲むように回廊として教会建物が建築されています。
見学はまず一階の回廊部分を歩きながら回廊に組み込まれるように建てられた教会などを見てまわります(ちょうど中央の聖なる家の裏側)。
思いのほか観光客を少なく、回廊で囲まれているせいかとても静かで心地よい教会です。回廊部分を半周するとバロック様式の礼拝堂となります。
決して大きいわけではありませんがとても静寂感のある空間でした。
さて回廊を離れ中庭に出て『聖なる家』に入ってみます(下の写真中央の建物)。
内部は外部の装飾と一転して、聖母マリアの家を模して造られたとのことです。
回廊の2階部分は展示スペースとなっており、祭具などが展示されています。左側の写真は『プラハの太陽』と呼ばれる6222個のダイヤモンドを鏤めた祭具だそうです。
また、中庭は緑が多く、回廊形式になっている関係で日陰も多く、猛暑のプラハにあって最も涼んだ場所でした。そのため、ただぼーっとしながら中庭を眺めていたように思います。
さらに教会の周りには、なんと26体のエンジェルたちの銅像が並んでいます。教会内にそれぞれについての説明があるので興味ある方はじっくり読んでください。
まとめ
今回はペトシーンの丘を散歩してストラホフ修道院、ロレッタ教会と見学するルートをご紹介しました。我々は最後は暑さに負けて、トラム22番(23番)と15番を乗り継いでホテルに退散しましたが、ここからプラハ城そばのフラチャニ広場を目指したり、マラー・ストナラ地区へ下っていくものおすすめのルートです(自分たちは歩いていませんが)。
3泊の旅行で、とてもすべてを見て回れたわけではありませんが、今年のプラハの紹介はこれで終了といたします。見たところすべてをご紹介できておらず消化不良なのですが、うまく纏められず時間ばかり経過してしまったので、いったん終了とします。
次回は思いっきり寒い冬に行ってみたいと思っています(この状況だといつ行けるかわかりませんが)。