さて、先週に続き、旅の再開(の予行練習?)として週末にかつての西ドイツの首都(暫定首都だった)ボン(Bonn)に行ってきました。
今回宿泊したのは、マリオット系のボン・マリオット・ホテル(Bonn Marriott Hotel)となります。前回のHilton Mainzと比較してコロナウイルス対策なども含めてレポートします。
ホテルのロケーション
今回宿泊したボン・マリオット・ホテルはボンの外れ、かつて首都機能を果たしていたエリアにあります。そこには現在も政府関係の施設などが多く残っており、週末はやや寂しい感じですが、すぐにライン川沿いへ出ることもでる散歩にはちょうどいい静かなエリアです。
ホテルからボンの旧市街までは、約2.5キロぐらい、川沿いの遊歩道を歩いていくと約30分ぐらいです。トラムやタクシーという手もありますが、天気が良ければ絶対に遊歩道を歩いていくことをお勧めします。
この季節、自転車やジョギング、そして散歩の人たちの姿が朝から晩まで(夜といっても9時以降でもまだ明るい)途切れることがありません。
チェックイン
本来のチェックインの時間は午後4時となっていますが、午後2時のアーリーチェックインのリクエストを上げていたので、予定通り午後2時にホテルに到着しました。
駐車場に止まっている車の台数を見る限り、やはりまだかなり空いている様子です。
チェックインは簡単に終わり、我々はゴールド会員ということで、スタンダードのシティビューからデラックスのリバービューへのアップグレードがありました。残念ながら希望していた高層階まではアップグレードしてもらえずでした。
朝食はもともと込みのプランだったので、問題なしです。
マリオットではそもそもゴールド会員ではあまりご利益も無いですしね。
もちろんチェックインの際もマスクを着用して家族以外の人とは一定の距離を保つ必要があることは変わりはありません。
ただしホテルの入り口等にヒルトンではあった消毒液等の用意はありませんでした。
レセプションから部屋までの様子(コロナ対策について)
さて、チェックインを済ませ部屋に向かいます。エレベーターに乗るとさっそく張り紙発見!
マスクの着用、ソーシャルディスタンス(2m)、レセプション等での登録、一般的な公衆衛生ルールを守ること、エレベーターの使用などについての注意書きです。
部屋へ向かう廊下やエレベーターホールには特に注意書きなどはありません。このあたり、ヒルトンとは異なる対応のようです。ヒルトンでは部屋のドアに、一定の消毒処理が済んだ証としてシールでドアが封印されていましたが、ここではそのような措置はありませんでした。
部屋の様子
さて部屋に入ります。明るい日差しの差し込むお部屋でした。ただ窓の位置が高いため、椅子に座ると真ん中より上しか見えません。
家具の雰囲気や色合いはモダンですが落ち着いていて好感が持てます。デザインも統一感があり、いい感じの部屋でした。
今回はダブルベットでした。広さ、硬さ、寝心地どれもGood!朝までゆっくり眠れました。
十分な広さの机兼テーブルに、スーツケースを開ける台もついています。普通はここに椅子がありそうなものですが、椅子はなし。ホテルのホームページの写真では椅子があったので、なんらかの理由で撤去され、そのままになっていたのでしょうか。
右端に冷蔵庫(こちらではめずらしく中はカラ)、その上にケトルやカップ、グラス、無料サービスの飲み物セット(コーヒー、紅茶、ハーブティーなど)それにミネラルウォーターの小瓶が1本。
デスクチェアーはなかったのですが、オットマン付きのソファチェアーがありました。
水回りは、今回はシャワーのみの部屋でした。
さて、ここで今回のお部屋の問題点をいくつか挙げていきたいと思います。現在のコロナ禍に関係するかはわかりませんが。
まず、お部屋の掃除の状態はきちんと行われており、ベットの上のヘリにも埃等がつくこともなくきれいにされていました。ヒルトンのように特別な処理をしたことを明記はしていないようですが、きちんとされていることと思います。
ただ気になる点としては、
- 机に椅子がついていなかった(ホテルの写真ではついている)
- 宿泊人数2人に対して無料の飲料水が250mlぐらいの小瓶一本(グラス2杯あるかどうか)
- ベットわきの照明が両サイドともつかない(接触不良かと思われる)
- トイレにやや汚れが(掃除は間違いなくされていたのだが・・・)
- シャンプーやせっけん類は備え付けタイプだったが、それ以外のアメニティがボディーローション1本しかなかった。
良かった点としては、
- ヨーロッパでは珍しく、スリッパがついていた
- 部屋自体は清潔に掃除が行き届いていた(なぜトイレが・・・)
- 部屋が広く、窓も大きいので明るくのびのびしている
朝食の様子
さて朝食ですが、前回のヒルトンでは、この状況下ということでビュッフェスタイルはとられておらず、注文票から限られたメニューを選び、暖かいお料理以外はすべてラップで覆われたお皿が配られる方式でした(いつも以上にスタッフが忙しそうでした)。その分、安全は保たれていたように思いますが、やはりやや残念な気持ちが残りました。
こちらマリオットでは、どうだったでしょう。
なんとびっくり、すっかりあきらめていたビュッフェスタイルでした。これは安全を考えるとかなりの驚きでした。下の写真に見える入り口から先に食べ物が並んでいます。
ここへの立ち入りはマスク着用の上8名まで。ポールで入口(左側)と出口(右側)が一応分けられており、入る際と出る際に脇に置かれた消毒液で手を消毒するよう注意書きがありました。
さっそくビュッフェの中身を見ていきます。パン類はかなり充実しています。どれにも手を出したいけれど…。
生野菜はきゅうりとトマトの2種類のみでちょっと寂しい感じ。チーズやハム類はそれぞれ数種類あり、一応合格。
ホットミールも内容的にはイングリッシュブレックファストのような品ぞろえといったところ。
卵はゆで卵がゆで時間5分、と10分の2種類と鍋の中にスクランブルエッグ。そしてヨーグルト数種類とフルーツサラダ。そして丸ごとのプラム、洋ナシ、リンゴ、バナナなどがかごに盛って置いてありました。あと、シリアル数種にドライフルーツもありました。
ということで、種類が豊富といった感じではありませんが、宿泊客も少なく、またコロナ対策下での用意としては十分だと思います。
安全性の問題はちょっと置いておくとして、ホテルの朝食を楽しめたのは間違いありません。
気になる点は、皆がルールを守って、きちんとマスクをして手を消毒してから食品に手を伸ばしているかコントロールできないことでしょうか。事実、見張りがいるわけでもなく、完全に個人の意識に任せているようなスタイルはやや不安が残りました。
運よく、我々が行った時は他に誰もおらず、気になる行動をする人が目に入るといった不快感や不安感を覚えるようなことはありませんでしたが、自分達も他の人に不快感を与えないよう、感染リスクを少しでも下げることを念頭に置いて行動しました。
食べ終わったころには数組入ってきたので、そうなると同時に数人がビュッフェのエリアに立ち入ることになり、よりルール厳守が重要になるかと思います。
このあたり、ヒルトンとマリオットでは完全にポリシーが異なるのだと感じました。
まとめ
前回のヒルトンと今回のマリオットで、それぞれのコロナ対策を見てきましたが、全体として目に見える対応としてはヒルトンのほうが徹底していたように思います。
マリオットも同様にきちんとした対応をしていることと思いますが、特に朝食のビュッフェスタイルはうれしいのですが、不安もぬぐえないといったところでしょうか。
ある程度落ち着いてきてはいるドイツですが、一進一退であることに変わりはなく、本当の意味での楽しい旅行までにはまだまだ時間がかかりそうな感じです。ここからは個人の判断と注意が重要になりそうですね。
今回の宿泊は、マリオットの公式サイトでクーポンコード”EZR”にて、25%割引+朝食セット1泊2名で74ユーロ(約9000円)にて宿泊しました(+市税3.5%)。