さて、ついに旅を再開します!
すでに他の記事でもご紹介しましたように6月15日を起点として欧州は一気に規制緩和、移動の自由となりました。とは言え、飛行機での旅はまだまだ機内でのリスクや空港での検査などわずらわしい点も多そうなので、まずは近場のホテルに宿泊して観光が再開されたホテルの状況と町の様子を見てみることにしました。
マインツまでの移動
マインツ(Mainz)はフランクフルト空港から約25-30km程度で時間にして車・タクシーなら30分弱、電車でも空港直結の高速鉄道駅(Frankfurt Flughafen-Fernbahnhof)から高速鉄道(ICE)で約20分弱で行くことができます。ローカル線を利用した場合は空港直結のローカル線(通称Sバーン:S-Bahn)の8番でマインツ中央駅に行くか、9番でライン川を挟んでマインツの対岸まで行くことになります。
フランクフルト中央駅(Frankfurt Hauptbahnhof)から出発する場合は、同様に高速鉄道(ICE)で約40分、Sバーン8番なら1時間10分程度、9番+8番の乗り換え便を利用するれば55分程度で到着します。
いずれもSバーンは本数もそれほど多くなく、遅延、故障による運休や運航中断が頻繁に発生するので、旅行者は多少高くても高速鉄道を利用するほうが安全かと思います(ホントに知らない駅で降ろされたりしますよ)。
ヒルトン・マインツのロケーション
マインツ(Mainz)にはヒルトンホテルが2つあります。一つは今日ご紹介するヒルトン・マインツ、もう一つはマインツ中央駅に近いヒルトン・マインツ・シティ(Hilton Mainz City)です。
ちょっと見ずらいかもしれませんが下の地図で右端に見える赤丸が今回紹介するヒルトン・マインツです。ライン川のほとりに立つこのホテルは、River Viewの部屋もよし、またCity Viewの部屋もよしです。ただ駅からはやや遠いので荷物があるとちょっと不便ですね。
それぞれ旧市街へのアクセスはともに徒歩5分以内(Cityのほうがやや旧市街に近い)となります。また値段的には川沿いのヒルトン・マインツのほうが少し高いことが多い印象です(といっても1泊10-20ユーロぐらいの差)。
ヒルトン・マインツ(Hilton Mainz)
ドイツを南北に流れるライン川のほとりにあるヒルトン・マインツはすべての部屋がRiver ViewまたはCity Viewとなっています。
River Viewのほうが格上になっているようですが、City Viewであればマインツの夜景を楽しむことができるのでこれも捨てがたい気がします。いずれにしても7階までしかないこのホテル、できるだけ高層階を希望しましょう!
また、なぜかこのホテル、地上階が1階となっています⁈ 日本では当たり前、でもこちらでは違和感しかありません。
外観とエントランス、ロビー
こちらのホテルですが外観を含めやや古い感じがしました。ホテル自体はコングレスセンターも持ってる関係でビジネスでの利用も多そうな大きいホテルです。
エントランスは、旧市街側で、この季節はアジサイがきれいに咲いていました。
ロビーは広くレセプションは同時に5人程度をこなせそうな広さでした。もちろんホテル内はマスク着用、最低1.5mのソーシャルディスタンス、エレベーターの使用は一度に2名までと決められています。
パラパラと宿泊客は見かけますが、土曜日だというのにやはりすいていますね。
ロビー中央のソファセットを挟んでレセプションの反対側にはエレベーターホールがあります。
ここも相当広々しています。エレベーターは二つで、コロナ予防のための注意書きがあります。
チェックインと客室
特に混雑もなく普通通りチェックインとなりますが、もちろんお互いにマスクを着用しての会話となります。部屋のアサインはゴールド会員ということでスタンダードから最上階のRiver Viewのデラックスルームに上げてもらえました(今なら誰でもアップグレードしてもらえそうな感じ)。
また、ゴールド会員ということで朝食が無料でつきますが、さすがにビュッフェでの提供はまだとのこと、ある程度セットされたメニューから注文することになるようです。
さて、7階に上がり部屋に向かいます。
部屋はすべてシールで封印が張られており、ヒルトンの定める基準での清掃と消毒が行われたしるしのようです。
お部屋は正直決して広くないですが、6階と7階の一部の部屋は御覧のようにやや出窓のようなっておりこの分だけ部屋が広くなります。
今回はツインをとったのですが、意外にも一つ一つのベッドが大きく、かなり広々とした空間で眠れました。マットの硬さもよく、まったく問題なしです。
そして窓からの眺めですが、ライン川を一望できます。これはなかなかいいですね。ライン川は今も重要な交通路で、貨物輸送量多く、川用の独特の細長い貨物船が頻繁に行き来しています。
バスルームは比較的狭いほうだと思いますが、バスタブ自体は十分な大きさがあるので、シャワーを利用していて狭く感じることはありません。もちろんお湯の出も全く問題なしです。
アメニティー類はいつもの通り、ヒルトンらしくこれ以下でもこれ以上でもありません。もちろん歯ブラシや櫛、綿棒等はありません。必要最低限といったところでしょうか。
にも拘わらず、なんとスリッパを発見!
こればかりは非統一で、同じヒルトンのカテゴリーでもホテルによってさまざまなようです。欧州ではないことを前提にいつも持参していきますが、あると嬉しいもんですね。
また、室温調整はデジタルでの温度設定はなく(自動運転もなく)、つまみを回してなんとなく好みの温度を探し、ファンは3段階で強弱を調整するかなり旧式なタイプです。結構冷えるので、夜は切りました。ちなみにこの季節、日中は22-23度です。
部屋から見た夜景
夜10時ぐらいの景色です、若干部屋の明かりが窓に映りきれいに撮れてませんが、夏至まじかのドイツでは、午後10時でもまだ少し、日の光が残ります。
さらに時間が進むと肉眼ではもう対岸と橋のライトのみのように感じますが、まだ少し日の光が残っていますね。
朝食
さて、本来なら宿泊のもう一つの楽しみが朝食ですが、この状況下でどんな感じでしょうか?
朝食は一回のロビーにあるRiversideのレストランが会場となります。
まず入り口で、個人情報を書きこむ用紙を渡されます(後で誰がいたかわかるようにですね)。そのあと室内がいいか屋外がいいか聞かれ、気温もそこそこなので屋外を希望しました。
屋外のテラスはこんな感じです。目の前がライン川です。
席と席の間はかなり間隔を置いた配置になっており、きちんと国の定めたルールが守られています。
最初にコーヒーとオレンジジュースをお願いし、注文のための紙が渡されます。
大きく分けて3種類となりますが、フルメニュー、アメリカン、コンチネンタルとなっています。フルメニューでお願いしたので、さらにリストから暖かい食べもの(目玉焼きやベーコンなど)とハムやチーズ類、さらにフルーツやヨーグルトをお願いしました(そういえば英語のメニューはあるんでしょうかね?)。
それとは関係なく、まずはラップがかぶされたお皿に乗ったパン数種類とジャムやはちみつがテーブルに置かれます。
ゆっくりとコーヒーを飲みながら一つ目のパンを食べていると、注文していた皿が次々と運ばれてきます。
朝の8時ぐらいから朝食に行きましたがすでに気温は20度近かったので寒いことはなく、ゆっくりとコーヒーを飲みながら食事をしました。
目の前の風景はこんな感じです。
まとめ
記事を分けてマインツの観光についても書こうと思います。今回はあくまでも旅行開始のテスト的な意味合いで近場のマインツに一泊で出かけました。
ホテル内でのマスク使用や、ソーシャルディスタンス、消毒等、一通りルールが決まっており、ホテル内にも張り紙等で注意書きがありますが、人もそれほど多くないので、久しぶりに外出できた楽しさはありましたが、本格的な観光再開はまだまだ先になるのだろうと思えました。
ただし、日中のマインツ市内は、はっきり言ってほとんど普通となっており、あまりの人出と密集にややびっくりです。このお話はまた次回!。
さて、今回の宿泊費用ですが、ヒルトンのサイトから直接予約を入れ、一泊81ユーロでした。
また、中途半端になっている『南仏プロヴァンスシリーズ』も準備は進めているので近いうちの残りの記事をアップしたいと思います。