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旅を再開! マインツ観光案内

さて、前回のヒルトン・マインツの紹介に続き、今回はマインツの観光についてお知らせします。日本人にとっては決してメジャーな観光地とは言えないマインツですが、半日あればおおよそのポイントは確実に見て回れる大きさの町なので、フランクフルトからの日帰り旅行や、ライン川観光のついでに立ち寄って観光の要所だけ見ていくのも十分アリだと思います。

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マインツ(Mainz)ってどこ?

ドイツの空の玄関”フランクフルト空港”を起点にするとマインツはちょうど距離的にはライン川観光のスタート地点、リューデスハイムとの中間ぐらいのところにありますが、ライン川を渡る必要があるせいか、観光ツアーなどに組み込まれることの少ない街だと思います。

ライン川の西岸にある町としては、ケルンやボンと並びマインツもローマ帝国時代までその歴史を遡ることができます。紀元前38年にローマ帝国の軍事拠点として建てられたモゴンティアークムがその起源といわれ、現在も旧市街のはずれにローマ遺跡を見ることができます。

フランクフルト方面から流れ込むマイン川と遠くスイスとの国境から流れてくるライン川の合流点という川運交通の要所でもあります。

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マインツへの移動に関しては、下記の記事をご覧ください。

旅を再開!ドイツ・マインツ ホテルレビュー Hilton Mainz - さあ、飛ぼう!

マインツの町を散策

この町でぜひ押さえておきたいポイントは、マインツ大聖堂グーテンベルグ博物館(活版印刷で有名)聖シュテファン教会(シャガールのステンドグラスで有名)となりますが、もうちょっと時間があればこんなコースはいかがでしょうか?

マルクト(町の中心にある広場)

まず宿泊先のヒルトン・マインツを出発し、旧市街の町の中心地マルクトを目指しましょう!

火曜日、金曜日、土曜日であれば市が立ちとても賑やかな場所です(もっともコロナ禍の今は危険かも⁈)。もちろん冬にはクリスマス市が立ちます。

またこの広場に面してカフェやレストランが立ち並び、さらにマインツ大聖堂にも面しているためマインツで最も人が集まるところかと思います。

天気が良ければ、市で買い食いもいいし、ゆっくりカフェやレストランで広場の風景を眺めるのもいいです(このご時世でもかなり混んでました)。

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ドイツでは、市は屋外なんでそれほど危険でないということと、食品など生活必需品を取り扱っているということで、外出規制中もいろいろな町で継続して開かれていました。

さらに広場には、Heunensäuleと呼ばれる高さ7メートル、重さ16トンの巨石がおかれています。一見マインツの歴史と関りがありそうですが、1975年に他の町から持ってきた1000年以上前の石柱群の一本だそうです。

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さらに広場には、Marktbrunnen(歴史的ルネッサンス風の泉)なども見ることができます。

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グーテンベルグ博物館

いったんマルクトから外れてグーテンベルグ博物館に向かいます。途中、さらにNagelsäuleと呼ばれる石柱やマインツ大聖堂のミニチュアを見ることができます。

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さて、グーテンベルグ博物館ですが、活版印刷の発明者として日本の世界史の本にも登場するグーテンベルグを記念して創設された印刷技術に関する博物館です。ここでは、活版印刷の歴史を追うことができます。また、15世紀に印刷された2冊のグーテンベルグ聖書なども展示されています。

さらに、再構築された旧式の印刷機での実演が1時間度に見れます。

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彼の開発した活版印刷機は15世紀に革命をもたらしました。そしてヨハネス・グーテンベルグは『世紀の男』と呼ばれるまでになりました。

現在の博物館はモダンな建物ですが、正面の建物はこんな感じです。

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またお土産屋が充実しています。お気に入りの印刷物とか見つかっちゃうかもしれませんよ。

 旅行情報 グーテンベルグ博物館
住所:Liebfrauenplatz 5, 55116 Mainz
入場料:一般5ユーロ、割引き2ユーロ
WEB:www.gutenberg-museum.de

マインツ大聖堂(聖マルティン大聖堂)

ここで一度マルクトへ戻り、マインツ大聖堂への入り口を探します。そうすると張り紙を発見!

コロナ禍での入場規制かと思いきや『修復工事中のためミサの時間以外は閉鎖』とのこと。観光のメインに上げていたのにレポートなしです・・・・。

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ということでひたすら外観のみのお知らせです。

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マインツ大聖堂は、西暦1000年ごろの建築ですが、その後自然災害等の影響で幾度となく修理、改築、増築を行った結果、ロマネスク、ゴシック、バロック様式を含んだ教会となりました。

またはマインツ大聖堂には司教座がおかれていたため、教会にある司教座博物館には様々な展示があります。

 旅行情報 マインツ大聖堂
住所:Am Markt 10, 55116 Mainz
入場料:大聖堂への入場は無料、博物館への入場は、一般5ユーロ、割引き3ユーロ
WEB:https://bistummainz.de/dom-mainz

アウグスティーナー教会とアウグスティーナー通り

マインツ大聖堂を回り込むように進み、その先の小道を進むとそこがアウグスティーナー通りとなります。ドイツらしい木組みの街並みを見ることができる商店街です。

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後で写真を見返すとそれほどの人出に見えませんが、歩いている限りでは狭い石畳の道にかなりの人出があったような記憶です。

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通りの途中には、通りと同じ名前のアウグスティーナー教会があります。こちらはコロナ禍の影響で入れませんでした。

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この教会はロココとバロック様式の教会で、特に天井画が美しいと評判らしい。戦災を免れており、18世紀後半に建てられた当時と同じたたずまいを保っています。

 旅行情報 アウグスティーナー教会
住所:Augustinerstr. 34, 55116 Mainz
入場料:無料
WEB:https://www.priesterseminar-mainz.de/augustinerkirche

聖シュテファン教会

さてここでいったん川沿いの平坦な旧市街を抜けて西に向かい急な坂道を登っていきます。旧市街の中心からでも10-15分ぐらいで高台にあるこの教会にたどり着けます。

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マインツの観光で最も人気の高いこの教会には年間20万人以上もの観光客が押し寄せるそうです。もちろんお目当ては、マルク・シャガールによって製作されたブルーのステンドグラスです。

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教会の中が真っ青になるほどのブルーの光であふれた教会。写真を撮るときには日が差している方向は光が強るぎるようです。運よく祭壇方面の光の具合がよかったのでラッキーでした。

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シャガールは1985年に98歳でこの仕事を完成させたそうです

また、この教会には回廊も併設されており、ブルーの幻想的な空間から太陽の強く差し込む回廊に出ると、緑とラベンダーの紫の庭を囲む回廊を楽しめます。

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 旅行情報 聖シュテファン教会
住所:Weißgasse 12, 55116 Mainz
入場料:無料
WEB:https://st-stephan-mainz.bistummainz.de

ファスナハツブルンネン

再び町の中心地に向かい坂道を下ります。平地にたどり着いたシラー広場の中にこのファスナハツブルンネンがあります。ファスナハツとは地域によってはファッシングやカルナバルと呼ばれている、つまりカーニバルのことです。直訳すると『カーニバルの泉』となります。

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マインツはケルンやデュッセルドルフと並ぶ、カーニバルの町なんです。このようにカーニバルの様子を模した泉があったり博物館があったりと相当の力の入れようです。

さてこの泉、200以上のカーニバルの衣装に扮した人たちの様子が楽しめます。

聖クリストフ教会

ホテルに戻る途中に見つけた教会です。屋根のない廃墟のような姿にひかれて近づいてみました。

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こちらの教会はどうも戦災で破壊された教会のようです。一見廃墟のようですが、きちんと整備されており、現在も多目的で利用されているようです。

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まとめ

さて、簡単ではありますが、私たちからの観光ルートの提案でした。これ以外にもマインツには様々な博物館、美術館、ローマ遺跡などもあります。時間との相談で余裕があれば合わせて見学してみてはいかがでしょうか?

でもやっぱり、メインは、マインツ大聖堂、グーテンベルグ博物館、聖シュテファン教会ですね。もし私たちが一つ選ぶのであれば、シャガールのステンドグラス(聖シュテファン教会)ですね。
皆さんはいかがですか? 

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