さて、今回はトルコ・イスタンブール新空港(IST)とターキッシュエアラインズのラウンジの1つ Lounge Busines についてお知らせします。
2018年10月29日の開港以降、かつてのアタテュルク国際空港からの業務を引き継いだ新国際空港に関しては、とても気になっていました。
今回はじめての利用となる新空港とラウンジに関して感想も交えてお伝えできればと思います。
イスタンブール新空港について
これまで国際空港として活躍してきたアタテュルク国際空港ですが、周囲が市街地に囲まれており、年々増え続ける需要に対し、それ以上の拡張が難しいこともあり、新空港へすべての業務を移行後は閉鎖となりました。
市街地に近いということでメトロ、トラムを乗り継ぐことで中心部まで移動できる便利さもあっただけにとても残念でもあります。
それに対し、新空港は、まったく新しいコンセプトに基づき、世界最大規模を誇る大空港です。
その分、イスタンブール市内からは40㎞ほど離れており、またメトロで市内と結ぶ計画はありますが、現時点では、エアポートバスまたはタクシー、リムジンなど車両にそのアクセスを頼らなければなりません。
2023年1月に空港メトロの一部区間が営業を開始しましたが、現時点では、途中でバスに乗り換えるなど市内へのアクセスは容易ではないようです。
新空港は、最初から最大級の空港を目指し設計されているため、その利用方法に関しては非常にわかりやすくできていました。
7つ(A~G)のコンコースを持つ空港ですが、すべてのゲートへのアクセスは、中方部の巨大ホールから可能となっています。
外部からの入り口も横一列に並ぶ7つ入り口を通り、チェックインカウンター、その後の保安検査と直進するのみで巨大ホールに抜けることができるため、巨大でありながら非常にスムーズに動けることが実感できました。
出発フロアへの進み方ですが、現時点では、バス、タクシー、リムジンなど車両でのアクセスしか方法がないので、出発フロアのレベルで下車にし、7つある空港施設入り口に架けられているブリッジを渡ります。
上の写真ではちょうど出発フロアに向かうブリッジからから隣の入口に向かうブリッジを撮影しています。
下の広いフロアは到着フロアの外となっています。
ブリッジを渡った先にある各入口には最初のセキュリティーチェックが設けられており、簡単な荷物検査などが行われます。
その先がチェックインカウンターの並ぶフロアとなります。
チェックインカウンターはA~Sまですべて縦向きに横並びで配置されています。
そのほとんどがターキッシュエアラインズだったように見えましたが、さらにビジネスクラス利用者は専用チェックインカウンターが設けられていました(Star Allianceのゴールドだけでは利用できません)。
こちらのターキッシュエアラインズ・ビジネスクラス専用カウンター(Lのチェックインカウンター)では入って右側にチェックインカウンター、左側にはソファなどがセットされており、他のエリアとは完全に切り離された場所となっています。
このカウンターですが、通常通り立ったままのチェックインカウンターもありますが、写真の様に椅子に腰かけながらチェックインを行えるカウンターもありました。
さらにこのエリアからは、保安検査場に直結しているのは言うまでもありません。
スムーズに保安検査場に直結していることもあり、我々もほぼ待つことなくスムーズに保安検査を終えて、空港最大の売り物でもあるセキュリティーエリア内の巨大出発フロアに進みます。
とにかく広々とした巨大なフロアに、また非常に大きな免税店街が展開されています。
大手有名ブランドはすべて揃っているのではと思うほどの店舗の多さですが、値段の方はそれなりなので、ご自身で確認してくださいね(パッと見えるところに値段なんて書いてありません)。
高級ブランドはさておき、お土産屋さんの集まるエリアの楽しそうです。




値段の方はすべてユーロ表示となっており、市中に比べればすべて割高なのは仕方ないかと思います。
もちろんトルコリラでの支払いも可能で、レートはそれほど悪くなかったと記憶しています(残っていたトルコリラで買い物をしました)。
今回、利用したフライトではゲートの指定がC4であったため、幸運にもこの免税店フロアのすぐ裏ということで、アクセスにもそれほどの時間を要しませんでした。
それでもこれだけ巨大な空港となると、買い物を済ませてこのフロアの中央部に近いところにあるラウンジからゲートまでそれなりに時間がかかります。
そのため、利用する便のゲートが決まったら、そのゲートまでの所要時間も表示されているので、確認しておく方がよさそうです。
到着の際には、かなり離れたゲートに着いたため、相当な距離を歩かされました。
到着フロアは、ちょうど出発フロアの一層下となり、出発の際と逆の方向に進んで外へ向かいます。
ターキッシュエアラインズのラウンジについて
ターキッシュエアラインズでは出発用ラウンジとして3つのラウンジを用意しています。その一つは国内線用のため、国際線で利用できるラウンジは2つになります。
Turkish Airlines Lounge Business
ターキッシュエアラインズ、またはスターアライアンス系のフライトでビジネスクラスに搭乗するもの
Turkish Airlines Lounge Business | Turkish Airlines ®
Turkish Airlines Lounge Miles & Smiles
ターキッシュエアラインズ、またはスターアライアンス系のフライト搭乗者でターキッシュエアラインズの上級会員または、スターアライアンスのゴールドメンバー、さらにその同行者1名
Turkish Airlines Lounge Miles&Smiles | Turkish Airlines ®
ラウンジの場所は、免税店街である出発フロアの中心部のDUTY FREE Shopの上となります。
今回利用した Lounge Business は正面向かって左側となります。
それぞれのラウンジの大きさですが、左右対称になっており、ともに5600平方メートル、765席あります。
Turkish Airlines Lounge Business について
ラウンジのあるフロアへのアクセスは、まず出発フロアにあるカウンターで入場チェックが必要になります。
我々は出発フロア中央にに近い入り口からエレベーターを利用してラウンジに入りました。
ラウンジは閉鎖された空間ではなく、一方は出発フロア向きに開けており、またもう一方はEコンコースのゲートを見渡せるようになっていました。
とても開放的で、圧倒的に広いラウンジです。
ラウンジ内の座席はエリアごとに異なるタイプのつくりになっており、好みのタイプの座席を見つけて腰を下ろすのがいいでしょう。
そのためにも、まずは一周していただくのがいいと思います。




我々は結局、トルコのチャイが準備されているエリアに席を見つけて、まずはチャイを飲みながらゆっくりすることにしました。


このラウンジでは、主に中央部分にフードコーナーが設けられています。
ソフトドリンクは各所に大きな棚が設けられており自由に取れるように配置され、ワインも各所に可動式テーブルとともに赤白3本づつぐらいが準備されていました。
さて、最も興味のある食事のほうですが、以前のアタテュルク国際空港でも楽しませてもらいましたが、こちらも何種類もの料理を目の前で準備してもらえるシステムとなっていました。
まずはビュッフェ形式のサラダや前菜のようなものからスタート!


そのあとは、目に入るものを次々と手を出し食べていきました!
各料理ごとにブースが設けられていて、各々好きなブースに行って出来上がった料理をピックアップすることができます。
ムサカというとギリシア料理として有名かと思いますが、トルコでもポピュラーなお料理で、トルコの大衆食堂ロカンタのメニューでもよく目にします。
マントゥというラビオリみたいなトルコ料理、最近はいろいろなソースがあるようですが、伝統的なのはヨーグルトソースだそうです。
ここでも一つ一つ生地への包み込みからこのルーム内で行われています。
ラフマジュンとピデというピザのようなお料理、目の前で作っています。
出来上がると一気に人が集まり、しばし手前の保温スペースは空っぽになります。
シミットという輪っかの形の胡麻の付いたパン、ここでも形成、形成発酵、オーブンでの焼き上げが目の前で行われます。
ケバブこそなかったものの、キョフテやギョズレメなどなど有名トルコ料理のオンパレード。
デザートも充実していて、バクラバやケーキもかなりの種類があり、選ぶのが大変でした。




ついついあれもこれもと欲張って取ってしまい、満腹状態での搭乗となってしまいました。
また、ラウンジ内には、ミーティングなどが行えるルームや手荷物等を預け入れるローカーなども完備されていました。


さらに、キッズコーナーもきちんとあります。
そのそばに席を取れば子連れでも安心してくつろげると思います。
まとめ
今回やっと訪問で来たイスタンブール新空港のラウンジですが、第一印象は開放的で広くなったように感じます。
また、以前のラウンジより見通しがいいので、どこに何があるか把握しやすくなりました(以前のラウンジも素晴らしかったが少々入り組んでいたイメージがある)。
またフードコーナーに関しては全く期待を裏切らないすばらしさで、さすが世界三大料理の国といった感じです。
機内食も楽しみではありますが、我慢せず、このラウンジでは食べたいものを食べたほうが後悔しないと思います!