つい先日、ルフトハンザ航空のラウンジの状況に関してお知らせしましたが、現在のフランクフルト空港はどうなっているのか気になり、実際に見に行ってきました。
フランクフルト空港のあるドイツ・ヘッセン州の学校はすでに夏休みに入っており、通常であれば、週末平日を問わずすさまじい混雑を見せる時期です。
新型コロナウイルスの影響で一時はどうなることかと思いましたが、6月、7月と規制緩和の進む欧州の代表的な空港の状況をお伝えできればと思います。
第1ターミナルAコンコース(国内およびシェンゲンエリア)
まずは国内線やシェンゲンエリア内の便を扱うAコンコースのチェックインカウンター付近から見ていきます。
それなりに人がいるように見えますが、夏休み期間どころか、平常時の混雑ぶりと比較しても驚くほど人がまばらです。時間は大体お昼ぐらいです。
実際に出発フロアーに降りて歩いてみることにします。
いたるところに見える緑の看板やモニターの画はすべてソーシャンディスタンスに関する注意喚起に表示です。
もちろんマスク着用は厳重にコントロールされています。
さて、ここで出発便のフライトボードを見てみると意外にぎっしり詰まっています。それでもよくよく見ていくと搭乗ゲートに”T”の文字があります。これはドイツ鉄道との共同運航によるフライト接続電車となります。
それを差し引いても思いのほかフライト数が多いことに驚きました(後でその理由がわかりましたが)。
次にAコンコースのセキュリティーチェックの入り口まで行ってみます。
人は結構移っていますが、やはり普段の状況を知っているだけにかなりすいています。Aコンコースのセキュリティーチェックには何度も痛い目にあっているだけに新型コロナウイルスの影響を感じずにはいられません(混んでいるときはFastTrackを利用しても30分以上待たされることが頻繁にあります)。
さらに、出発フロアーの商店の状態はどうでしょう。
飲食関係のお店はほとんどオープンしてますが、ブランド店などはほぼほぼ50%程度の営業状態でした。旅行者にも人気の『ルフトハンザ航空のマーク入りRIMOAスーツケース』の買えるルフトハンザ航空直営のWouldShopは休店中の張り紙が出ていました。
続いて国際線を扱うBコンコースのほうへ行ってみます。
第1ターミナルBコンコース(国際線エリア)
Bコンコースでは上の青い丸のエリアからゲートのほうへ進むのですが、セキュリティチェックの手前のエリアに広いフードコートがあり、いつもであれば座るところを見つけるのが難しいほどの混雑ですが、今日はどうでしょうか?
そこそこ今日もお客がいますが、びっしりといった状態ではないようです。
さらにこの広場のわきには、第2ターミナルに移動するモノレールの駅へ上がるエスカレーターがあります。
とここまで来て、モノレールは動いていないことが判明。バスでの移動も可能なのですが、そこまでする気にもなれず、今度はBコンコースのチェックインカウンター周りを見ていきます。
一か所、現在の空港では珍しく人だまりが見えます。そばまで行ってみるとちょうどトルコ航空のチェックインが始まったところのようです。
混雑しているとはいえるほどではありませんが、Bコンコース全体でこの時間はこのカンター周りのみ人が集まっていました。
それ以外のところはどんな感じかというとこんな感じです。
基本的にやはりガラガラですね。
さて、ここで空港探索を終了して帰る途中、マスクの自動販売機を発見。
マスクの他に消毒液や使い捨て手袋などの安全グッツが売られていました。
価格はマスク一枚2ユーロのようです。
最後にターミナルを出る前にBコンコースのチェックインカウンターの写真を一枚、やっぱりガラガラですね。
第2ターミナル
さて、モノレールが動いていないので行くことをあきらめた第2ターミナルですが、その後確認してみるとターミナルごと閉鎖されていました。これでは行きようがないですね。
第2ターミナル発の航空会社は臨時にすべて第1ターミナルから出ているようです。それで、初めて先に見たフライトボードに掲示されているフライト数が多いことが腑に落ちました(通常、フランクフルト空港では、それぞれのターミナルのフライトは別々に表示しているので)。
確かによくよく見てみると、ワンワールド系の航空会社の出発ゲートが第1ターミナルのゲートになっていました。これは結構珍しい!
フランクフルト空港高速鉄道駅
さて、第1ターミナルを後にしてフランクフルト空港高速鉄道駅に向かいます。ローカル線の駅はターミナルの地下にありますが、高速鉄道駅は歩いて連絡橋を移動する必要があります(青い丸の部分)。
さて、この連絡橋の途中に、現在PCR検査を任意で受けられる場所がオープンしています。
料金は、下記のとおりです。
- 3時間以内に結果がわかるExpress Testの場合、139ユーロ
- 通常の待ち時間(6-8時間)の場合、59ユーロ
到着国によってはテスト結果が必要な場合もあるので、空港でアポなしでも検査を受けられるようにルフトハンザ航空、フランクフルト空港、CENTOGENE(テストを行う会社)の3社協力により設置されています。
まとめ
最後に高速鉄道駅まで来ましたが、こちらも通常であれば、空港へ向かう人、空港から乗り継いで列車で移動する人でかなりにぎわっています。
規制緩和が進んでいるといっても、やはり公共交通機関を利用した移動には皆、躊躇しているようです。
そうはいっても休暇は楽しみたいヨーロッパの人たち。現在継続中のプロヴァンスへの旅行記事の中でも触れていますが、道路のほうは夏休みらしくしっかり渋滞しています。
日本ほどではないですが、ドイツでも連日500人前後の感染者を出しています。おそらく他の欧州国でも似たような状況と思いますが、今現在、外出規制の再開などの声は聞こえてきません。
考え方の違いかもしれませんが、現状、『ルールを守り、自衛対策を行い、自身の判断で行動する』という方針を継続するのかと感じます。
当初のように重症患者、死亡者が一気に増加しない限り、しばらくはこのままなのでしょうね。