さて、観光シーズンのとなった欧州ですが、ワクチンの効果か、ロックダウンの効果か、はたまた単に暖かくなってきたからかわかりませんが、新規感染者数の減少に伴い市民の観光旅行熱がどんどん高まっています。
その中で出されたドイツの『コロナ禍における入国規則』についてお知らせしていきます。
ドイツの場合、常に連邦レベルでの規制と州レベルでの規制を注意しなければならないのですが、今回の『コロナ禍における入国規則』は連邦レベル(つまりドイツ全体)で守られるべき規則となります。
主な内容は、入国届の提出、入国後の隔離、陰性証明、変異株発生エリアからの輸送規制となっています。
入国届の提出
ドイツ入国に関しては、リスク国/地域、高指数地域、変異株発生地域から入国の際、基本的に電子入国届の提出が必要になります。
下記のリンクから詳細が調べられます。
また、技術的な問題等で電子申告ができない場合は、あらかじめ、このリンク先から届け出フォームを打ち出しておく必要があります。
入国後の隔離
ここで初めて、すでに完全に『ワクチン接種を終了/コロナ感染からの回復者』と『ワクチン未接種者/コロナ未感染者』に分けて規則が決められています。
入国前10日間にリスク国/地域、高指数地域、変異株発生地域以外に滞在していたものには隔離期間は設けられません。
現時点で日本は上記のどれにも該当しないため、日本からの入国者に自主隔離の必要はありません。
ワクチン未接種者/コロナ未感染者
リスク国/地域、高指数地域からの帰国者は10日間、変異株発生地域からの帰国者は14日間の隔離義務あり。
ワクチン接種を終了/コロナ感染からの回復者
変異株発生地域からの帰国者のみ14日間の隔離義務あり。
陰性証明
陰性証明に関しては、少しやっかいで利用する交通手段とどの地域からの入国者かで適用ルールが異なります。
飛行機を利用
ワクチン未接種者/コロナ未感染者
地域に関係なく、帰国便出発72時間前以内のPCR検査陰性証明または、48時間前以内の抗原検査陰性証明(変異株発生地域の場合24時間前以内)
ワクチン接種者/コロナ感染からの回復者
変異株発生地域からの帰国の場合、72時間前以内のPCR検査陰性証明または、24時間前以内の抗原検査陰性証明。その他の地域からの帰国では検査の必要なし。
自動車、バス、電車を利用
ワクチン未接種者/コロナ未感染者
- 規制対象外の国から入国、検査の必要なし
- リスク国/地域から入国、入国後48時間以内に検査結果を報告
- 高指数地域からの入国、出発72時間前以内のPCR検査陰性証明または、48時間前以内の抗原検査陰性証明
- 変異株発生地区からの入国、出発72時間前以内のPCR検査陰性証明または、24時間前以内の抗原検査陰性証明
ワクチン接種者/コロナ感染からの回復者
- 規制対象外の国、リスク国/地域、高指数地域からの入国、検査の必要なし
- 変異株発生地域からの入国、出発72時間前以内のPCR検査陰性証明または、24時間前以内の抗原検査陰性証明
このようにワクチン接種者/コロナからの回復者の取り扱いはそれ以外の者と比べ、入国届以外ではほぼノーチェックでの移動が可能となっています(変異株発生エリアのみ隔離や陰性証明が必要)。
他国でも入国条件として陰性証明以外にもワクチン接種証明や回復証明などで入国がスムーズになるケースがあるようです。
変異株発生エリアからの人の輸送規制
主に航空会社や鉄道会社が対象ですが基本的に変異株発生エリアからの輸送を禁じています。
例外
- ドイツ国籍を有するもの、ドイツに居住地を有するもの
- ドイツの空港において乗り換えのためトランジットエリアのみ利用するもの
まとめ
ドイツのワクチン接種者はすでに1回以上の接種を受けているものがほぼ40%に達し、2度目の接種を終えているものも13.6%になっています。
日々70万近い接種が行われており、6月7日からは接種順位がなくなり、誰でも接種の予約ができるようになります。
また、ドイツ国内での移動ですが、今現在、多くのエリアでの政府が定めた『Notbremse』(緊急ブレーキ)の措置が解除できるレベルとなり、今後は州のルールに則りロックダウン規制が緩められていきそうです。
すでに州によっては宿泊施設の解除などまで進めているところもあり、この先、国内での移動も活発になりそうです。
【可能な範囲で正確性を欠くことの無いよう注意しましたが、上記情報はすべてここ1-2週間内の情報です。常に状況は変化しているため、各国の対応等も日々変わる可能性があります。是非、事実確認は各自でお願いします】