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【欧州内での移動制限緩和】春の観光シーズン、ドイツから見た欧州内旅行

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ワクチン接種率が日々更新されていく欧州各国ですが、5月の観光シーズンを迎え、にわかに国境を越えての観光旅行に関する情報が増えてきました。

日本ではちょうどゴールデンウィークが終わり、国民のコロナへの対応結果が来週ぐらいから顕著に表れてくるころと思います。

ドイツでは、5月に小旅行に向いた連休が連続する

そんな中、ドイツでは、毎年この時期、週末を絡めた3-4日程度の小旅行シーズンの到来となります。

  • 5月13日(木)、キリスト昇天祭
  • 5月23日(日)- 24日(月)、聖霊降臨祭
  • 6月3日(木)、聖体祭

木曜日が祝日の場合、多くの人が金曜日に有給休暇を取るため、これからの1か月に4日間、3日間、4日間と3回の小旅行向け期間が毎年生まれます(州によっては6月3日が休みでない場合あり)。

また木曜日が祝日の場合、学校は基本的に金曜日もお休みになるシステムとなっており、子供がいる家庭でも問題なく連休の確保が可能となっています。

イースターはまだまだ肌寒いこともあり、本格的な観光シーズンはここからといっても過言ではありません。

今年の状況

昨年は言うまでもなくコロナ禍での第一次ロックダウンの影響で5月中の移動は難しい状況でした。

今年も好転しているとはいいがたいのですが、ワクチン接種率の上昇や新規感染者数の減少を理由に様々な国が欧州内からの観光客受け入れに関する情報を発信し始めています。

ドイツを見るとまだ予断を許せる状況には無いのですが、出国を禁じることは難しく、入国に関しても一定のルールを満たしていれば可能なため(陰性証明や一定期間の自主隔離など)、相手国がOKであれば国外旅行は可能となります。

欧州内各国の対応

それでは国別に観光客受け入れに関する情報を見ていきます。

スイス

すでに3月から商店や美術館などの施設がオープンしており、4月19日以降はレストランの屋外エリアでの営業も再開されています。ドイツからの旅行者の場合、チューリンゲン州とザクセン州の住民を除いて、なんと陰性証明すら必要ないそうです。ただし、飛行機でスイスに入国する場合は、ドイツと同様にスイスでもPCR検査が義務付けられているそうです。

スペイン

あと1週間ほどで、大幅な規制が解除が実行されるとのことです。つまり、特段の制限時間もなくレストラン等の営業が可能になります。バレアレス諸島では、すでに最初の規制緩和が行われています。ただし、スペイン入国には引き続き陰性証明が必要となります。

フランス

現時点では、近日中に現在のフランスでの移動制限が解除される予定です。そのため、フランスも連休の目的地として考えられます。また、レストラン等の屋外エリアでの営業も再開できる見込みです。入国するには、陰性証明が必要となるのは他国と同じです。

ギリシャ

入国時には、ワクチン接種終了証明書、またはPCR検査の陰性証明のいずれかが必要となるようです(ついにワクチン接種終了証明が出てきました)。さらに、入国者には引き続き抜き打ち検査が行われることがあります。

オーストリア

5月19日よりオーストリア国内のレストランやホテルの営業再開が許可されるそうです。ドイツからの旅行者が入国する際には、PCR検査による陰性証明、コロナからの回復を証明する書類、またはワクチン接種終了証明が必要です。

ドイツ入国に関して

現在ドイツではどの国から入国する場合でも陰性証明が必要になります。特に飛行機を利用する場合は、チェックインの際に条件を満たしている陰性証明の提出が無いと搭乗は認められません(非リスク国/地域からの入国でも)。

自動車や鉄道などを利用した入国では、リスク国/地域、高指数地域、変異株発生地域からの入国ではPCR検査が必要になります。PCR検査に関してはその証明内容等の条件が州によって異なるため、事前確認が必要です。

自主隔離期間に関しては各州により規制内容が異なるため、その地域ごとでの確認が必要となります。

リスク国/地域からの入国には電子届出が必要になります。

Digitale Einreiseanmeldung

まとめ

さっとネット上で見られる情報をまとめてみましたが、実際に旅行をされる場合は、各国での受け入れ態勢や陰性証明の記載事項条件など細かな確認が必要かと思われます。

リスク地域に認定されているところへ行く場合は、海外健康保険などの保険の適用外となることにも注意が必要です。

また帰国のことを考慮して十分な準備をする必要もあります。

これだけの手間をかけても国外に向かう旅行者はいるのでしょうね(実際、イースター中もかなりの観光客がドイツからスペインのマヨルカ島へ向かっていました)。

自己責任での旅行でしょうが、過酷な労働を強いられている医療従事者への配慮も必要な気がします。

【可能な範囲で正確性を欠くことの無いよう注意しましたが、上記情報はすべてここ1-2週間内の情報です。常に状況は変化しているため、各国の対応等も日々変わる可能性があります。是非、事実確認は各自でお願いします】