日本ではなじみの薄いエーゲ航空(Aegean Airlines)は、こちら欧州ではSkytraxの評価で毎年、欧州内リージョナルエアライン1位、世界でも同カテゴリーで3位にあり、全体の評価でも4つ星を取っているギリシャの航空会社です。
ビジネスクラス搭乗の経緯
我々のブログでよく登場するエーゲ航空ですが、ご存じスターアライアンスのメンバーであり、(おそらく)今でも最も簡単にゴールドステータスが入手、延長できる航空会社です。
通常、ゴールドステータスの延長に必要な要件は、
- エーゲ航空(オリンピックエアーを含む)に4回搭乗することに加え
- これらのフライトによる取得マイル数も合わせて合計12000マイルを取得することまたは、
- エーゲ航空(オリンピックエアー含む)に搭乗しない場合、スターアライアンスグループに属する航空会社のフライトで、合計24000マイルを取得すること
となっていましたが、コロナ禍において、エーゲ航空に4回搭乗した場合の必要合計マイル数が9000マイルに引き下げられています。
コロナ禍が長引いていることで、昨年、今年と有効期限の自動繰り延べ措置がありましたが、残念ながらこれ以上の自動延長はないようで、来年の更新には少なくともこれらの条件を満たす必要があります。
前置きが長くなりましたが、ということで2020年2月以来のエーゲ航空搭乗となりました!
予約はエコノミークラスですが、エーゲ航空のステイタスプログラム『Miles+Bonus』のゴールドメンバーは毎年4枚のビジネスクラスへのアップグレードクーポンがあり、これを利用しない手はない!ということで予約後にアップグレード申請を行いました(混雑状況次第で利用できないこともあり)。
今回の利用路線
一気に4フライトを稼いでしまいたかったので、今回はフランクフルト-アテネーロードス島と飛ぶことにしました。その内、約3時間のフライトとなるフランクフルトーアテネ間往復でクーポンを利用しビジネスクラスへとアップグレードしました。
3時間近いフライトになれば、ちゃんとした食事としての機内食も出ますし、少しゆとりのある座席のありがたみも感じられるというものです。
ただし、ご存じの方も多いかと思いますが、基本的に欧州内のフライトにおけるビジネスクラスは、座席ピッチがエコノミーに比べゆとりがあることと、3席の真ん中の座席がテーブルで塞がれており、2名で使用することが特徴です(それでもエコノミーよりだいぶ楽です)。つまり座席自体はエコノミーと同じです。
エコノミーとの区切りはカーテンのみで、カーテンの位置を変更し、座席ピッチを変えればビジネスクラスの座席数を調整できるようになっています。
フランクフルトーアテネ間
- 便名はA3833便(A3がエーゲ航空のキャリアコード、833がフライトナンバー)
- フランクフルト 18時20分発(18時32発)
- アテネ 22時00分着(22時01着)
- 実際の所要時間は2時間29分(ドイツとギリシャでは1時間の時差あり)
夕刻のフランクフルトを出発し夜遅くにアテネ着となる便で、搭乗者の多くはギリシャ人?かと思われ、おそらくですが一時帰国者などが多かった印象です(毎度のことですが)。
機内食ですが、まずは、メニューから(下の写真、左手が食事、右手がドリンクです。食事はメインのみ選択が可能)。
我々は、メインに子牛のフィレを選択しました。
1プレートだとエコノミークラスの様に見えますが、食器がプラスチックではなく、陶器やガラス製です。サラダやお肉も美味しく、また硬質系のチーズも2種類入っており、夕食として十分なボリュームでした(搭乗前のラウンジではあまり食べないようにしてました💦)。
飲み物はギリシャ産のワインとお水を頼みました。ワインは小瓶だったので、2人で白と赤を1本ずつお願いしました。どちらも飲みやすく、楽しい食事となりました。
以前にビジネスクラスに乗った際には、プレートには前菜とメインとチーズが載っていて、これを食べ終わった後に、デザートが提供されましたが、今回はコロナの影響なのか、一つのプレートにデザートまで入った状態で提供されました。
ワインを飲みながらのんびり食事をしていれば3時間弱のフライトはあっという間です。アテネ近郊の夜景が近づけば、このフライトもそろそろ終了です。
現時点では、EU内居住者の場合も、ワクチンパスまたはPCR検査の陰性証明、さらに入国届を事前にインターネット上で登録し、バーコード付きの書類をPDFまたはペーパーで持参することが必要です。これらは飛行機のチェックイン時、およびギリシャ入国時ともに提示が求められました。
到着後は、翌朝のロードス島への移動まで空港そばのホテルで一泊することにしました(以前は空港のベンチで寝てましたが、最近は疲れるので、ロードス到着後に万全な状態で観光に臨むためにもホテル泊にしました)。
アテネ-フランクフルト間
- 便名はA3830便
- アテネ 08時25分発
- フランクフルト 10時25分着
- 所要時間は3時間00分(Flightrader24でナゼが情報が取れず、、、)
ロードス島からは前日夜にアテネに入り、空港ベンチで一泊(行きと違い、帰れば帰宅後は家でごろごろすればいいということで)、翌日朝のフライトでフランクフルトへの帰還となりました。
相も変わらずフライトはほぼ満員でした。フランクフルトーアテネ間は直行便が一日4本飛んでいますが、その内エーゲ航空によるオペレーションは今回紹介しているコンビネーションのみ。他の時間帯はすべてコードシェア便でルフトハンザによるオペレーションです。
値段的にはエーゲ航空のオペレーションのフライトが最も安く、またエーゲ航空のマイレージプログラムでマイルを集めている我々にとっては最も効率よくマイルが貯められるので(ルフトハンザ利用の場合のマイレージ換算率はとても低いのです)、唯一の選択肢といえるでしょう。
今回のロードス島旅行、またエーゲ航空での4フライト達成のための最後のフライトとなります。
窓の外には、古い外装の機材が並んでいました。アテネの空港で見ると約半分程度はまだ以前の外装のままのようです。
それでは朝のフライト、機内食からご紹介です。
朝食ですがメインは2種類のうちの1つを選択するようになっており、パストラミやチーズ、トマトなどをまいたクレープを選びました。さすがにワインを飲む気にはなれず、オレンジジュースをお願いしました。
前菜(?)はフルーツとチーズ、そしてギリシャヨーグルト(はちみつ付き)もあり、なかなかボリュームがありました。
一般的な長距離の国際線でもそうですが、ビジネスクラスの食事はなかなかのボリュームがあるので、その前にラウンジではおとなしくしていないととても食べきれないですよね(逆でもいいのでしょうが)。
久しぶりのフライトの感想
フランクフルトーアテネ間の機材は、A321neoが導入されており、エーゲ航空の新しい外塗装と内装がとても印象的でした。
それから、この路線、相変わらず、往復ともにほぼ満席でした。
搭乗はゴールドメンバーということで、いずれにしても優先搭乗できるので、さっさと中に入るようにしています。
今回はビジネスクラスだったこと、また機内持ち込みのキャリーケースがなかったので、問題はなかったですが、エコノミーでキャリーケースを持ち込むときは、さっさと乗り込まないと、オーバーヘッドビンに荷物を入れるスペースがなくなったりするので要注意です。
いつも、チェックイン時や搭乗前に、”無料にしますから、機内持ち込みにせず、預け荷物にしませんか” という打診が行われているのを目にするのですが、今回も例にもれず、声掛けしていました。
最後に
今回はエーゲ航空の『Miles+Bonus』のゴールドステータス延長のため、アテネ経由でロードス島に行ってきました。フライトの組み合わせ上、行きも帰りもアテネで一泊になるのが玉に瑕ですが、今回の旅でエーゲ航空での4フライトを終了、延長達成に必要な合計マイルは残り6406マイルとなりました。
これでゴールドステータス延長ってすごくないですか?
これはもちろん同時にスターアライアンスのゴールドステータスでもあります。
あまりにもハードルが低く、アテネの空港のビジネスラウンジなどは時間帯によっては入り口に行列ができてしまうほどです。
ロードス島についてからの旅行記は、現在準備中で、でき次第アップ予定です。