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ギリシャ・クレタ島旅行記 おすすめ観光スポット② ディクテオン洞窟とその道中

さて、今回は観光初日のドライブの中から、ディクテオン洞窟(Diktaion Andron, Dikteon Cave)とその道中の様子をレポートします。

ちょっと長くなりますが、お付き合いください。

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ディクテオン洞窟までの道中

ディクテオン洞窟へのドライブですが、下の地図を見ていただくと宿から1時間半程度だったようです。途中、写真を撮ったり寄り道をしたりしたので、エラく遠い感じでした。

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海沿いの道は高速道路のように整備された国道を利用できるのでかなりスムーズに走れます(とは言えほとんどのところが90キロ制限です)。

内陸に入ると小さい村々を抜けて走る田舎道ととんでもない峠越えの道が待っていました。下の写真も道中の難所(Selí Ambélou)へ向かう途中に撮影、下の貯水池の脇を走り抜けて一気に登ってきました。

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Selí Ambélou の風車

峠を登りっていくとちょうど峠らしいところから左右に小さい建造物が見えてきます。

それがこの峠に建てられていた風車の跡でした。かつては峠から両サイドの尾根沿いに風車があったようです。

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一部復元された風車があります。

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この峠はちょうど行政上もイラクリオンとラシティ高原(Lasithi Plateau)の境界となっているそうです。

下の写真は尾根からみた峠とラシティ高原側。

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この峠を下りきり眼下のラシティ高原の回りを半周ぐらいすると今日の最初の目的地ディクテオン洞窟への脇道にたどり着きます。この高原は牧草地のように見えますが、広大な高原は横切ることができないようで、道路は山と高原の境にそって作られています。

ディクテオン洞窟

イラクリオンの東南、ディクティ山地の北面中腹(海抜1025m)にあるディクテオン洞窟(Diktaion Andron, Dikteon Cave)は Cave of Psychro (Psychro Cave)とも呼ばれ、ギリシア神話の主神ゼウスの生まれ育った場所といわれている洞窟です。

またそれだけではなく、その出土品および発掘調査から、ミノア文明初期時代(紀元前2800年頃)には既に信仰の対象となっていた場所であったこと。

さらに中期(紀元前1800年頃)には神殿として生贄を捧げる儀式などの祭儀が行われ、多くの巡礼者が奉納品をもって参拝に訪れた一大聖地であったことが明らかになっているそうです。

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洞窟へは、Psychro(プシクロ)の高台にある駐車場に車を止めて、1㎞ほど山道を登ります。

我々は、洞窟に向かう小道のすぐ脇の駐車場に車を止めたのですが、そこは巡回係員に申し出て2.5ユーロの駐車料金を払い、領収書をワイパーに挟んでもらうというシステムでした。領収書には車のナンバーも記入されるというご丁寧さでした。

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最初はなだらかな勾配の山道。そんなに険しい道ではありませんが、登り口にはロバ・タクシーのたまり場があり、洞窟に向かう人に「ロバに乗っていきませんか~」と声をかけてくるので、ロバの背にゆられながら登るのも一興かもしれません。

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しばらくいくと、少し勾配が急になって道幅も狭くなりながら斜面をジグザクに上へと続きます。

この日は10月後半にも関わらず25度ぐらいのカラッカラに乾燥した晴天。汗が止まりません。

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 山の中腹あたりのちょっと開けた場所に石造りの小屋がありチケット売場になっています。入場料は一人6ユーロ

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チケットを買って小道をまっすぐ進み、斜面に向かった数段の階段を上ると、その先にぽっかり開く穴が。いよいよゼウスが生まれたという洞窟に入ります。

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洞窟の入り口です。そこから急な階段を下りて洞窟の中に入っていきます。

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太陽が輝く地上から隔絶されたような暗くてひんやりとした空間。手すりのある階段を一気に下り、洞窟内部へ入っています。

暗さに徐々に目が慣れてくると、照明灯のほのかな光に照らされた鍾乳石や石筍が創り出す神秘的で幻想的な世界が浮かび上がってきます。

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古代の人がこの地を神聖な場所としたこと、またその後の人がここをゼウスが生まれた洞窟だとした気持ちがわかる光景でした。

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階段を上り地表に出ると、再びまぶしすぎる太陽!

洞窟の入り口付近は展望台のようになっていて、ラシティ高原(Lasithi Plateau)を見渡すことができます。

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ヴィディアニ修道院

この修道院は洞窟への行く途中に見つけてはいたのですが、特に情報もなかったので素通りしました。

途中で車を止め高原側の羊や山側の山羊の写真を撮っていたさいに再度看板を見かけたのでちょっと寄り道程度で入りました。

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メインの礼拝堂はとてもこじんまりしており駐車スペースには数台の車がありましたが、中には誰もいませんでした。

天井がブルー、正面の祭壇はギリシャ正教らしい壁一面に広がる装飾やイコンは、先に紹介したアルカディ修道院と同じ特徴を示していました。

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礼拝堂を出るとそのわきから裏庭に続く道がありました。

そのすぐわきの建物では、小さい小部屋の中でイコンを作成している姿が。

ちょっと近づきがたかったので、そのまま道を進むと鳥の声が響いています。写真がないのですが、下の写真の奥の庭には数か所に木に掛けられた鳥かごがあり、鳥の声がにぎやかに聞こえてきます。

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その先には、物産店のような看板が。

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入ってみると様々なものが売られています。

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そこにオリーブオイルとはちみつを発見!

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オリーブオイルはまさに下の写真の機械で搾油されたとのこと。はちみつもこのそばでタイムから集められた蜜との事。

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その場で試飲・試食し、躊躇せず買い込み、早くも目的の一部を達成した気分になりました!

まだ、帰宅してから開けていないのですが、期待通りの美味しさであることを願うばかりです(旅行中は浮かれていてなんでも美味しい感じたりするので)。

それでは、今日はこれまでです。

次の観光スポット紹介に続きます。

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