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【南仏プロヴァンスの風景】南ローヌワインの銘醸地の一つ Rasteau 村とワイン畑散策

さて今回は、ワイン紹介ではなく、ワイン畑(ブドウ畑)散策のお話です。

真夏の炎天下、なぜかワイン畑散策に出かけてしまった我々ですが、案の定、ほんの数キロの遊歩道にも拘わらず、痛い目にあいました。

向かった先は、南ローヌワインを代表する銘醸地の一つラストー村(Rasteau)です。

ラストー村(Rasteau)

南仏プロヴァンスは南ローヌワインの産地としても有名です。

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このエリアには、9つのクリュ(Crus der Côtes du Rhône)があり、このラストー村(Rasteau)の周辺に銘醸地 AOC Rasteau のワイン畑が広がっています。

このエリアは小高い丘になっており、東面には、ジゴンダスなどの銘醸地がならぶモンミライユ山系(Les Dentelles de Montmirail)が見渡せ西面には、9つのクリュで最も若いケランヌ(Cairanne)の畑が広がっています。

さて、村の広場の周りに車を止めてまずは散策ルートの確認をします。

広場は、その夜に夏祭りがあるようですが、夏の炎天下、誰も準備を始めておらず無人状態⁇

とりあえず、昼休み中のツーリストインフォに入るのはあきらめて、そのわきに立っている看板でワイン畑散策ルートを確認します。

ちなみにちゃんとツーリストインフォに入れば、コース紹介のパンフレットがもらえます(Webでダウンロードも可能)。

少し村の中も歩いてみたい我々は、さっそく地図とは真逆に向かい最終番号12番の付いた村の高いところにある教会を目指しました。

ワイン畑散策開始

どこに行っても我々の習性として高いほうへ向かって歩いています(何かありそうな気がして)。

村の中で早速に目についたのが小路の角にある小さい礼拝堂。

小さい入り口の上には、”ワイン従事者のためのノートルダム礼拝堂”と書かれていました。

流石ワインの村!

そこから少し小道を登っていくと、プロヴァンスの村々でよく見かける時計台が登場!

時計台の下をくぐりさらに小道を上り詰めると、村の最上部にある教会にたどり着きます。

この時はドアが開いておらず中は拝見できませんでした。

ここまで来ると眺望が開けて周りのワイン畑が見渡せます。

夏の青々したプロヴァンスの空とワイン畑の逞しい緑が、いつ来ても最高に楽しませてくれます!(暑さは忘れさせてくれませんが)

ここから先はいよいよワイン畑を左右に見渡しながら進むルートとなります。

少し気になるのがブドウの成長。

どの房を見ても今一つこの時期にしては育ちが足りないような気がしてなりません。

近年は異常気象が続き、このプロヴァンスでもブドウやオリーブの収穫減によるワイン、オリーブオイルの値段高騰が続いていました。

2023年に関しては、いくつかのワインの作り手を訪ねて聞いた限りでは、近年に比べれば雨もあり、いいほうだとの話も聞いていましたが、ラストーはどうなんでしょうね?

そんなことを考えながら散策コースの逆走を続けていました(そのため向かいからは人が来るが後ろからは来ない)。

途中からは道というよりトラクターが通るための農道といった感じの道を進みます(公式な散策ルートなどでこの日は堂々と畑の真ん中でも突っ切りました)。

畑はどこもこぶし大の石が敷き詰められたスタイルできれいに手入れがされています。

流石クリュを名乗るエリアの畑といった感じです。

とは言え、いい畑=日当たりがいい=熱い。

途中大きな木があると少し暑さも和らぎます(湿気が無いので日本のようなことにはならない)。

木陰から丘の西側に広がるケランヌ(Cairanne)地区の畑が見渡せました(ケランヌは2016年に9つ目のクリュとして格上げされた銘醸地です)。

この散策ルートには、全部で12か所のポイントがあり、その都度、ラストーのワインやテロワール、天候や気候に関係する様々な解説が記されています。

残念ながらフランス語のみなので、事前にツーリストインフォで地図を入手しておくか、WebサイトでPDF版の地図を入手しておけば英語の説明の掲載されています。

前方に村の家々が見えてくるとゴールも間近です!

このように一周3.5キロのコースを約1.5時間ぐらいで回ることができます。

我々は途中、山の中にあるチャペルの回るエクスカーションルートも行ったので、3.5キロとなりましたが、脇道に逸れなければ、2.7キロ、約1時間のコースになります。

まとめ

たまたまワイン畑を回る散策ルートがあることがわかり、歩き出した我々ですが、ワイン畑の中をひたすら歩くだけなのですが、以外に面白い!

いろいろな季節に、いろいろなワイン畑を歩いてきましたが、このルートは周りの眺めも良く、また随所にこの地区の理解を深めるための情報提供を行われており、ラストーのワインの姿勢を感じました。

今回は、数量的な問題もあり車に乗りきらないことから、ラストーのワインは買ってきてないのですが、書いていると在庫にあるボトルを開けたくなります。

 

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