エーゲ航空(AEGEAN Airlines)を利用したマイル修行を兼ねて、今回はオフシーズンの2月、ちょうどドイツのカーニバル(ドイツ語ではファッシング、ファスナハト、カルナバルなど地域によりさまざま)の時期を利用してギリシャのテッサロニキ(Thessaloniki)への旅を企画しました。
テッサロニキ行きを決めた理由
エーゲ航空を利用する場合、旅のルートは基本的に2択となりアテネに行くかテッサロニキに行くかになります。エーゲ海の島々に行きたい場合はこの2か所を経由する必要があります(季節によっては例外あり)。
今回はよりフライト代の安かったテッサロニキ行きを選びました。
エーゲ航空のマイルプログラム『Miles+Bonus』を利用してスターアライアンスの上級会員を維持している我々にとってはエーゲ海の島への経由地として空港やラウンジの利用経験はありましたが、テッサロニキの町を訪れるのは今回が初めて。
テッサロニキってどこ?
おそらく日本人にとっては同じギリシャでもアテネに比べ、テッサロニキの知名度は格段に低いのではないでしょうか?
下のグーグルマップをご覧いただくとわかりやすいかと思いますが、テッサロニキはギリシャの北部の海岸沿いの都市で、ギリシャではアテネに次ぐ第2の都市です。
歴史的には紀元前のマケドニア王国時代(アレクサンドロス大王の時代)までさかのぼり、その後もローマ帝国、東ローマ帝国、ヴェネツィア共和国、オスマントルコなどの支配下で主要都市として発展しました。
そして今もマケドニア地方を代表する都市として政治・経済でも重要なポジションにいます。何となく北マケドニアという国があるのに?と思いますが、歴史的にはギリシャ北部にマケドニア王国の主要都市があり、マケドニア地方の中心はいまもギリシャ北部のようです(テッサロニキ空港の通称は”マケドニア空港”)。
また、トルコの近代化を推進し、スルタン制を廃し共和制を樹立したトルコ共和国初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルクの出生地でもあります(当時はオスマントルコの支配下)。
何を見学しよう?
歴史的な建造物が見学の中心になるかと思いますが、時代的にはマケドニア王国後のローマ時代、東ローマ時代の建造物が多そうです。『初期キリスト教とビザンティン様式の建造物群』として世界文化遺産に登録されています。
つまり教会の見学と遺跡、市壁などの見学がメインになりそうです。
また様々な博物館もあるようです。すべてを効率よくみていければと考えていましたが、結局、やや行き当たりばったりの見学になりましたが💦。
2泊3日で足りるのか?
まず観光名所を地図で調べてみるとかつての市壁内に収まってはいるが、そもそもその市壁に囲まれていたエリアがかなり広い。
観光に費やせる時間は、初日はフライトの関係で、ホテル到着が午後の4時頃。2日目は終日観光。3日目はフライトが午後の3時半ごろなのでホテルチェックアウトの正午まで。つまり2日目が勝負です。
未だかつてどの町でも利用したことのない”Hop-on Hop-off bus”(1日10ユーロ)の利用も考えました(ブッキングドットコム経由で前日までに申し込むと9ユーロ)。
しかし、シーズンオフという事でこの乗り降り自由な巡回バスも1時間に1本、しかも午前10時から午後の4時まで。これではかえって不便になりかねない、という事で歩ける限り歩いて行くことに。
どこまで廻れたかは、是非本編をご覧ください。
まとめ
行きのフランクフルト・テッサロニキ間のフライトでは何となく日本人のような方を見かけましたが、町の観光では一度も日本語を耳にすることはありませんでした。
アテネやエーゲ海の島々とは異なり、やはりテッサロニキは日本人の観光ルートからは外れているんですね。
ちなみにドイツ語はやたらに耳に入ってきました!(かなりドイツ人観光客はいたものと思います)
それでは、次回からの本編もよろしくお願いします。