今回も2023年の年末に旅したジョージアの首都、トビリシへの旅行記となります。
我々にとっては初めてのコーカサス地方への旅となりました。
トビリシの観光では外せない旧市街一帯を散策していきます。
- リバティースクエアからベツレヘム下教会へ(地図上AからDへ)
- ベツレヘム下教会とベツレヘム救世主降誕上教会(地図上DとE)
- ジョージアの母像へ向かって(地図上Fへ)
- ソロラキの丘をナリカラ砦に向かって歩く(地図上FからGへ)
- まとめ
我々の宿がリバティースクエアに近かったこともあり、ルート紹介はすべてリバティースクエアを出発地点としています。
最初のコースは、町のどこからでも目にすることができるナリカラ砦を目指して歩いて上っていきます。
リバティースクエアからベツレヘム下教会へ(地図上AからDへ)
リバティースクエアはまさにトビリシの中心地で、ここからなら地下鉄に乗ることも様々な方向へ向かう市内バスに乗ることもできます。
目印は広場の中央に立つモニュメント、光り輝く聖ジョージ像です!
この広場からは少し裏道を通りながらグディアシュビリ広場を目指しましょう。
このあたりの裏道は、欧州風の建物やトルコ風?の木造建築が入り乱れておりぶらぶらしているだけでも楽しいですよ。
裏通りは傾いている家や崩れかかった建物が多いので、もしかしたら注意が必要かもしれませんが、結構、普通に人が住んでいます。
グディアシュビリ広場は数年前に新しく整備されたようで、このエリア一帯だけが小綺麗に再建されていました(なぜか夜景しか写真が残っていない)。
さてここからはソロラキの丘に立つジョージアの母像を目指して歩いていきます。
途中に旧アルメニア教会が残っているので少し寄り道します。
この教会は1980年代より次第に傷みが激しくなり利用できない状態だったようですが、決定的な崩壊は2009年ごろの中央ドームの崩落のようです。
その後は再建されることは無く、そのままの状態で残っています。
通りに面した入り口からは少しだけ中の様子が伺えます。
それでは急斜面の階段をのぼりながらベツレヘム下教会へ向かいます。
ベツレヘム下教会とベツレヘム救世主降誕上教会(地図上DとE)
ベツレヘム下教会は正式には聖ステファノ教会と呼ばれ、もともとはアルメニア使徒教会に属していましたが、現在が”グルジア化”されてグルジア正教系の教会とのことです。
ソロラキの丘へ登る中腹の崖に立っており、上の写真にある教会前のテラスはコンクリートの床が部分的にかけておりやや危険な感じでした。
残念ながら礼拝の時間以外は開いていないようで内部を見ることはできませんでした。
続いてもう少し上にあるベツレヘム救世主降誕上教会を目指して登っていきます。
階段を進むと上教会の前の広場にたどり着きます。
ここまで来ると丘の上のジョージアの母像もだいぶ大きく見えるようになりました。
この教会前の広場は大きなテラスとなっておりトビリシの町を一望することができます。
こちら上教会も残念ながら扉は閉じられており内部を拝見することができませんでした。
これはギリシャでもそうでしたが、正教系の教会は礼拝の時間以外閉じられていることが多い気がします。
ジョージアの母像へ向かって(地図上Fへ)
それでは景色を楽しみながら引き続き急な斜面の階段を上っていきます。
ソロラキの丘に建つジョージアの母像は、1958年にトビリシの1500年周年を記念して造られた20メートルのジョージアの民族衣装をまとった女性像です(現在の像は1997年製)。
右手には敵を迎え撃つ剣を持ち、左手には友好を示すカップに入ったワインを持っているのだそうです。
ここまで上ってくるとロープウェイで登ってきた観光客がどっと増えます(歩いて上る人は圧倒的に少数派)。
丘の上からは、さらに眺望が開けトビリシ一帯を遠くまで見渡すことができます。
丘の裏側を見渡すと、別の尾根に建つ修道院が見渡せました(公共交通機関では行けない)。
ソロラキの丘をナリカラ砦に向かって歩く(地図上FからGへ)
この丘には、クラ川対岸にあるロープウェイ駅から一気に上がってくることもできます。
公共交通機関の話でも書きましたが、我々が使用していた『Travel Card』では乗ることができず、別途『Metromoney Card』を利用して乗る必要があります(片道利用料はこの時点では2.5ラリ=約135円)。
ロープウェイの到着駅付近にはお土産屋も多く急に人が増えてきます。
ロープウェイ到着駅を通り過ぎると丘の先端にナリカラ砦が見えてきます。
この場所には、すでに4世紀ごろから砦があったようで、現存している砦は、16-17世紀ごろのものだということです。
名前の由来はモンゴル帝国支配時に『ナリン・カラ』(小さい要塞の意)と名付けられたとか。
なかなか全体像が把握できないのですが、クラ川対岸から眺めるとその大きさがよくわかります。
砦は上下の二重構造になっており、下の砦に入ることができます。
砦内に建物などは残っておらず、唯一聖ニコラス教会が立っているのみです(現在の建築は1990年代のもの)。
今回は教会が開いている時間のはずでしたが、例外的に閉まっており、ここも入れず。
ただ丘の先端に砦が位置しているので眺めはよく、クラ川を挟んで対岸のメテヒ教会や至聖三者大聖堂が見渡せます。
まとめ
今回は、町の中心部のリバティースクエアからナリカラ砦までの散策ルートを紹介しました。
一般的にロープウェイで登ることが多いためか、2つのベツレヘム教会を通って登っていくこのルートではあまり人とすれ違うこともありませんでした。
上りはかなり急ですが、とても静かで心地のいいルートです(登るといっても正味20-30分程度です)。
我々は夜景を求めて同じルートを夜にも上りましたが、その話はまた別の機会に。
そういえば、ジョージアでは猫も多いですが、とにかく大きい犬がいっぱいいます。
皆おとなしくていい子たちですが、あまりに町中でゴロゴロしているので最初はビックリしました(空港のロビーでもゴロゴロしています)。
それでは、トビリシ旧市街散策まだ続きます。