さて、今回は帝国ホテル東京の本館スーペリアクラスとインぺリアフロアのスーペリアクラスの比較をしてみたいと思います。
それ以外にもタワー館のプレミアムタワーフロアのスーペリアクラスや通常のタワー館のプレミアデラックス、スタンダードなどにも宿泊したことがありましたが、それはまたの機会にしたいと思います。
ホテルのロケーション
場所は日比谷公園の正面、周りには日生劇場や東京宝塚劇場、東京ミッドタウン日比谷などがあり、銀座までも歩いて数分というとても便利な場所にあります。
ホテルへは日比谷公園側の正面から入るのが一般的ですが、それ以外にも東京宝塚劇場に面した道路から、または帝国ホテルプラザ東京との通路側からも入ることができ、どの方面に出るかで毎回出入り口を選んでいます。
ちょうど下の写真の道路に沿ったところや左手に進んだところに別の入り口があります。写真上の道路の奥が日比谷公園。
客室タイプと本館、タワー館
ホテルは本館とタワー館に分かれており、施設内の連絡通路で結ばれています。実際に日比谷公園側正面入り口から入り、本館、連絡通路をぬけタワー館の客室へ向かうのはそれなりに時間もかかり決して便がいいとは言えません。
その点、本館であれば、チェックインカウンターのそばからすぐにエレベーターで客室に向かえます。
本館の難点は、低層階に結婚式場などのスペースを有しているため、宿泊客以外の訪問者の出入りがとても多く、落ち着いた雰囲気はありません。
またエレベーターも自由に乗り降りができますが、各客室フロアではルームキー(磁気カード)を所持していないとエレベーターホールから客室がある通路に立ち入ることはできません。
タワー館では、エレベーターホールへ入るためにルームキーが必要になり、宿泊客以外は基本的にタワー館へ立ち入ることができないシステムになっています。
フィットネススタジオやプールはこのタワー館20階にあるため、本館宿泊客でもカードキーを利用して入ることができます。
タワー館20階のエレベーターホールから皇居方面を望む。
本館客室フロア
さて、今回のテーマである本館のルームカテゴリーはホテルサイトを見ると下のように分類されています。本館の7階から12階が客室になりますが、もちろんルームチャージもそれぞれのカテゴリーで大きく変わってきます。
高層階ではないため、スーペリアカテゴリーの部屋からは日比谷公園や皇居、有楽町・銀座方面の眺望は期待できません。
本館インペリアルフロア
次はインペリアルフロアのルームカテゴリーです。本館の14階から16階にあり、このフロア担当の女性スタッフは皆さん和服で対応されています。
帝国ホテルならではのお気遣いも一段と際立つフロアです。そして帝国ホテルの最上級カテゴリーのフロアとなります。
本館スペーリアクラスのお部屋
さて具体的に部屋を紹介していきますが、帝国ホテルのスーペリアクラスの部屋は決して広くありません。むしろこじんまり纏まっている感じです(32㎡)。
そのため、シャングリラ東京のような解放感や高層階からの眺望は期待できません。
決して広い部屋ではありませんが、ベットを含む室内家具に手抜きはありません。
また何より清掃が行き届いており、とても清潔感を感じます。
このカテゴリーではネスプレッソのコーヒーは常備されていません。
バスルームの洗面台も喫して広くはありませんがアメニティーも充実しており、私自身は使い勝手がよく不便を感じることは全くありません。
バスルームに関してタワー館との大きな違いは、バスタブにお湯を張る際に自動設定パネルがあるか無いかとなります。
さらに、かなり個人的ですが、本館の各部屋には版画家、南桂子の作品があります。毎回宿泊するたびにその部屋の作品を楽しみにしています。さらに最近では自身でも作品を買い始めてしまいました。
本館インペリアルフロア・スーペリアクラスのお部屋
さて帝国ホテルを代表するインペリアルフロアですが、本館14-16階にあり、エレベーターを降りた瞬間からやや雰囲気が異なります。
初めてこのフロアに案内されたときは、お部屋のドアが開かれており、和服の女性スタッフにお辞儀をしながら迎え入れられ、部屋の中にはすでにお茶とお菓子が用意されているといった、ちょっとほかのホテルではない迎え入れ方に正直、驚きました。
もちろん、何もそこまで!という意見もあるのでしょうが、これはこれで帝国ホテルのスタイルとして受け入れていいのではないかと思います。
さて、お部屋のほうですが、スーペリアということで、間取りは通常の本館スーペリアクラスと全く同じです。異なる点は絨毯の柄や部屋の家具、調度品などで差別化が図られています。
機能的には本館の通常階と家具類と同じ配置ですが、それぞれ使われている品の色合いなどもことなり、この辺が英国デザイナーが手掛けている点なのでしょうか。
家具の色合いが落ち着いた雰囲気を醸し出します。
ネスプレッソも自由に利用することができます。
テーブルランプや読書灯なども差別化が図られています。
BOSEのスピーカーも設置されており自由に利用できます(動かせると思ったら固定されていました)。
バスルームの間取りも全く一緒です。アメニティ類もすべて箱入りになります。
特にシャンプー、コンディショナー、ボディシャンプー、ボディミルクはAYURAブランドでと統一されています。
浴室は基本的に同じ設備で統一されています。
このように見ていくと本館通常階とインペリアルフロアでスーペリアクラスではあまり差がないように見えますが、やはりンその雰囲気などが大きく異なります。
チェックイン・チェックアウト、その他
正面から入ると奥の上り階段、そして階段前のお花は毎回素晴らしいです。最も結婚式だらけで早々ゆっくり写真が撮れる状況にはなりませんが。
正面玄関から入り奥の花壇の右手に一度に10人近い宿泊客に対応できるチェックインカウンターがあります。スタッフの数も充実しており、テキパキと荷物の預かり、チェックイン、お部屋までの案内ととてもよく組織化されています。
チェックアウトの際も同様に、チェックアウト中にすでにタクシーのアレンジ等を同時に進めてくれたりもします。
とにかく、常に気をまわしてくれる姿勢が、他のホテルでは味わえない雰囲気を出してます。これが日本のホテルということなのでしょうか。
まとめ
その他、レストランやバー、カフェを含む様々な施設もすべてとても有名ですが、その辺の紹介はまた別の機会にしたいと思います。
宿泊客は日本人であればやや年齢層が他のホテルより高いのかなと思います。印象としては常連さんが多いような感じを受けます。
また結婚式場やその他のホールでの催しものの関係の宿泊も多いようです。
さらに外国人の宿泊客も多く見かけます。観光という点でも今日の中心部にあり、皇居や銀座にも簡単にアクセスできるホテルとして立地条件もいいのでしょう。
個人的には非常に好きなホテルで、一般的な外国系のホテルグループのほうが、部屋などは明らかに広く、豪華に見えますが、清潔感や気配りに大きな差を感じます。
その理由は、何より配置されているスタッフの方々の多さが違いますね。お部屋のお掃除なども、部屋を出て一時間もすれば、ほぼ例外なくすべて完了しているという、他のホテルではあまり考えられない体制です(あまりにきちんとしているのでフロアごとにどこまで管理されているか不安になるくらいですよ)。
もちろん、洗濯、宅急便の依頼、その他荷物運びのヘルプなど、混雑している時間でも十分納得できる時間内に対応して頂けるので、何よりお願いしても安心感がとてもあります。
回数を重ねるごとに、居心地の良さがわかる私の中では一番好きなホテルです。