さて、今回は現在のロックダウンが始まる少し前に訪れた旧東ドイツの町・ライプツィヒ(Leipzig)での街歩きの様子をお知らせします。
2泊3日の旅で終日観光ができたのは中日だけで、すべてを廻れたわけではありませんが、旧市街に限定すれば徒歩で十分歩き回れるサイズの町でした。
またコロナの影響も少なく、マスクさえしていれば比較的自由に観光ができました。
ライプツィヒ(Leipzig)ってどこ?
ライプツィヒは旧東ドイツ側のザクセン州にある都市で、人口は約60万人。州都であるドレスデンよりも大きく、ドイツでは8番目の大都市です(1番はベルリンで367万人)。
最寄りの空港は町の北西部に位置するライプツィヒ・ハレ空港となります。もちろん日本からの直行便は無いので欧州内、またはドイツ内での乗り継ぎが必要です。また空港からライプツィヒ旧市街まではタクシーだと約20-30分、電車S5を利用して約40分程度です。
列車で到着する場合は、欧州最大といわれるライプツィヒ中央駅に到着することでしょう。中央駅は旧市街北側の一歩外にあり、旧市街には徒歩でアクセスが可能です。
町の散歩開始!
さて、それでは、宿泊先のマリオットホテルを出発点に観光名所を回っていきましょう。
すべて歩いて回れるのでぶらぶらと、滞在中に何度も同じところに行ったり来たりしました。おすすめスポットもあるので是非ご覧ください。
1.欧州最大規模のライプツィヒ中央駅
駅なのに大きなショッピングモールと化している駅。駅なので日曜日も営業しているお店があり、旅行者にとっては大変助かる。
2.Richard-Wagner-Platz(リヒャルト・ワーグナー広場)とRichard-Wagner Denkmal(リヒャルト・ワーグナー記念像)
土曜の午前中は朝市が出ていました。季節は秋なので特にキノコが目につきます。
またリヒャルト・ワーグナー広場から少し旧市街を囲む大通り沿い公園の先にワーグナーのちょっとユーモラスな像があります。この町には様々な音楽家たちの痕跡がこれからもたくさん出てきます。
3.Gedenkstätte Museum in der „Runden Ecke“
東ドイツ(DDR)時代の国家保安省(Stasi:いわゆる秘密警察)のエリア管轄局の事務所をそのまま博物館にしてあります。第二次世界大戦後、旧東ドイツはソ連の管轄地区となり、社会主義化していきました。
ここには当時の事務所の様子や様々な展示があり、歴史を正確に伝えようとしてることがうかがえます。もちろん非人道的なことも含めて。旅行者必見です。
中には諜報活動などで利用された盗聴用の器具やカセットテープ、隠し撮りのための写真設備、個人の郵便物にまで及んだ査察や複写技術など、ちょっと今見ると笑ってしまうものまで展示されています。
この努力を違う方向に向けられなかったのかと思うほど、諜報活動に力を入れていたことがわかります。
だって個人の手紙も電話もチェックできるような体制だったようです。
ベルリンではナチス時代に対する展示が多かったイメージですが、ライプツィヒでは旧東ドイツ時代の展示が目を引きます。
4.Thomaskirche(聖トーマス教会)とバッハのお墓
教会の歴史は13世紀初めまでさかのぼるが現在の建築は15世紀後半の建築がベースになっています。現在はプロテスタント・ルター派の教会です。
また、Johann Sebastian Bach (J. S. バッハ)のお墓が安置されている教会として有名です。
さらに教会側面部のステンドグラスにもバッハやメンデルスゾーンへささげられたガラスがあります。
天井の梁は赤色で統一されており南側面から差し込む明かりでステンドグラスとともにとても美しい空間を作り出しています。
私たちは偶然⁈本来の開館時間を過ぎていた夜にも拘わらず入ることができ、日中の明るい内部と夜の独特な雰囲気を感じることができました(日中の開館時間にはバッハのお墓のそばまでは行けずロープ越しに見るだけ)。
教会の外にはバッハの銅像があり、さらに向かいにはバッハ記念博物館もあります。
5.新市庁舎
旧市街の南西にある新市庁舎は1904年より旧市街中心部の旧市庁舎よりその機能を引き継いでいます。
その巨大な建築物はさらにその中心部に建つ塔によってまるで巨大なお城のようにも見えます。
この塔(114.7メートル)は1974年よりライプツィヒ大学の天文観測のために利用されていました。
新市庁舎内はツアーに参加することで内部の見学も可能となっております。
また、夜景も素晴らしいので夜の散歩でもぜひ立ち寄ってみてください。
つづき
まだまだ紹介したいところがあるので今回はここまでにします。
ドイツは旧市街に限定してしまえばベルリン、ハンブルグ、ミュンヘンを除き大体歩いて回ることができます。
見どころの詰まったライプツィヒの町を少しでも感じていただければと思います。