さて、今回も現在のロックダウンが始まる少し前に訪れた旧東ドイツの町・ライプツィヒ(Leipzig)での街歩きの様子をお知らせします。
前回は5か所ほど紹介しましたが、まだまだおすすめの観光ポイントがあるので案内していきます。
町の散歩の続き
前回は5番目のポイントであるライプツィヒ新市庁舎まで行きましたが、引き続き旧市街のおすすめ観光ポイントを歩いていきます。
6.マルクト(Markt)
さて、今回最初にご紹介するのは旧市街の真ん中にあるマルクト(Markt)です。
ドイツ語でMarktは市(市場)のことで市場が立つ広場をマルクト広場(Marktplatz)と呼びます。中世の街並みを残す町々では町の中心部に今も同名の広場を有しています。
現在もこの広場には多くの人が集い、曜日によっては市が立ち並びます(私たちが訪れた時には、こどものマスク着用義務反対を訴える集会が行われていました)。
さらに夜になるとますますにぎやかになります。
また旧市街の中心地となれば市庁舎があるのも定番です。ライプツィヒもこの広場に面してドイツルネッサンス建築の旧市庁舎が堂々とした佇まいを見せています。
とてもきれいな時計塔と鐘の音をお楽しみくださいね。
旧市庁舎の地上階部分はアーケードのようになっており様々なお店が入っています。ここにはライプツィヒ歴史博物館なども入っています。
こちらも夜になるとライトアップされとても雰囲気が増します(やっぱりクリスマスが似合いそう)。
この広場はクリスマス市の会場としてもとても有名です。
さらにこの広場から伸びるBarfußgäßchen(裸足小路)はレストランや飲み屋が集まり夜になると通り抜けらえるのかと思えるほど路地のテラス席が人であふれています(ガッツリ密でした)。
また、旧市庁舎の裏のナッシュマルクト広場にはゲーテの銅像と旧交易会館(白い建物)があるのでこちらも是非ご覧ください。
7.Mädler-Passage(メードラー・パサージェ)
マルクトまで行ったら是非訪れてほしいのが、すぐ南側にあるグリマイッシュ通りから続くメードラー・パサージェ(アーケード)です。
ここはドイツを代表するアーケードで全長140m、ミラノの『ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア』を模した建築だそうです。
入り口を入るとすぐに、目に入る銅像はゲーテ作の『ファウスト』に登場するファウスト博士、そして銅像のわきから伸びる階段を地下に進むと、同様に『ファウスト』に登場する老舗レストラン『アウアーバッハス・ケラー』が今も存在します。
また、ここライプツィヒには様々なパサージェが存在し、いろいろな商店がその中の通りに集まっています。また途中には開けた広場のようなスペースがあったりとても楽しい散歩になります。
是非、皆さんんもいっぱい歩いていろいろなパサージェに迷い込んでみてください。
8.Forum of Contemporary History Leipzig
次に紹介するのはメードラー・パサージェの入り口のすぐ隣にあるフォーラムです。
ここでも旧東ドイツ時代の展示が行われており、最初に訪れた博物館(前ブログの3番)とは異なるコンセプトで、旧東ドイツ時代の歴史や生活について展示が行われていました。
前述の博物館が主に国家保安省(秘密警察)に関係する展示だったのに対し、こちらでは歴史や文化、生活に関する展示となっていました。
残念ながら内部の写真がないのですが、こちらもゆっくり時間を掛けてみていただきたいところです。
9. シティータワー(City-Hochhaus)
屋上展望台や展望レストランを持ったこのシティータワーは、町のランドマークの一つに数えられます(別名パノラマタワー)。
142メートルの高さを誇るこのタワーは旧東ドイツ時代からのシンボルであり、1972年に完成、その時点ではドイツで最も高い高層建築物でした。
景観の問題等もあり高層建築が難しいドイツにおいて(例外はフランクフルト)、このタワーは建設当時から旧東ドイツのプロパガンダ的な役割を怒っていたのでしょうか?現在はライプツィヒの街並みや遠くに広がる森林地帯や湖水地帯まで眺めることができる絶景の観光スポットとして人気があります。
まずは塔を持つあの新市庁舎とバッハの眠る聖トーマス教会。


さらに旧市庁舎がある町の中心部マルクトと欧州最大を誇る中央駅。


エレベーターはレストラン階までとなりますが、展望台だけの利用も可能です(展望台に出るには料金がかかります)。
夜も遅くまで営業しているので夜景を楽しむこともできますよ。
ただし展望台は完全に屋外なので季節によってはかなり寒いし、風も強いかも。また展望台利用者が使用できるトイレとかはありません(お願いすればレストランのを使用できるかは不明)。
10. ライプツィヒ大学と大学教会
シティータワーの隣には近代的建築に生まれ変わったライプツィヒ大学があります。約3万人強の学生を抱える歴史ある大学です。
構内や建物のは誰でも自由に入ることができます(授業への妨げが無いように注意)。


また大学に付設されている教会も無料で一般公開されています。
残念ながら本来の教会は東ドイツ時代に政治的理由のため破壊されましたが、近年モダンな建築物として再建され、大学教会としてさらに大学の多目的会場として利用されています。
アウグスト広場側から見た今日の教会。
11. その他のおすすめポイント
- アウグスト広場に面したライプツィヒ歌劇場
ヨーロッパで3番目に古いといわれている歴史ある市民歌劇場。
- アウグスト広場に面したゲヴァントハウス
ゲヴァントハウス管弦楽団の本拠地であり、メンデルスゾーンもかつてはこの楽団の楽団長をしていた歴史ある管弦楽団。
- 聖ニコラス教会
聖トーマス教会とならぶバッハが活動していた教会。パイプオルガンが有名。


- メンデルスゾーンハウス
ゲヴァントハウスで楽団長を務めたメンデルスゾーンの終の住処。


- シューマンハウス
作曲家シューマンがドレスデンに引っ越すまでの4-5年間を過ごした家。
まとめ
あまりにも見どころが多く、2泊3日ではとても見て回れませんでした。やはり見どころは旧東ドイツ時代の展示、音楽でいえば、バッハやメンデルスゾーン、シューマン、ワグナーなどの活動の足跡(滝廉太郎の記念碑もあります)、さらにゲーテやシラーなどとも関連が深く、とても奥深い町でした。
ライプツィヒ観光協会では日本語のサイトも準備しており、下記のリンクから情報収集ができます。
http://languages.leipzig.travel/jp/_210.html
時間が十分でないときはテーマを決めて回るのもいいかもしれません。
それぞれの楽しみ方で目的を決めてもらえればと思います。
それでは、最後にもう一度、ライプツィヒのお菓子紹介のリンクをお知らせします。