これまで日本国内線以外で乗る機会のなかったJAL日本航空についに乗る機会がありました。
今回は2022年10月に利用したフランクフルト-成田便、および羽田-ヘルシンキ便でのJALビジネスクラス(JAL SKY SUITE)搭乗記となります。
JAL欧州便に関する紹介
JAL欧州便には、ロンドン、パリ、フランクフルト、ヘルシンキ、モスクワ、ウラジオストク便が設定がありますが、昨今の状況下、モスクワおよびウラジオストク便はすべて運休となっています(2022年11月現在)。
他の目的地もパリを除いて引き続き減便となっていますが、比較的定期的に運行されています。
飛行ルートに関しては日本行きは南廻り、欧州行きは北回りとなり、本来の飛行時間+2-3時間で運営されています。
機材に関しては今回は、両フライトともに B787-9 Dreamliner が使用されていました。
つまり座席は、定番のJAL SKY SUITE となります。
そのため、座席配列は2-2-2となり、中央2席は完全に並列、両サイド窓側2席はやや前後する形で並列となり、隣席とはパティションを上げることでプライバシーを確保します(離陸、着陸時にはパティションを下げる必要があります)。
JAL SKY SUITE IIIで使用されているヘリンボーンタイプやANAで使用されているスタッガードシートタイプとは異なり、ほぼ並列してシートが並んでいるため、左右には余裕がなく、他のビジネスクラスに比べてやや左右の圧迫感を感じます。その分、縦に長くスペースが確保されているのは救いですね。実際、窓側の座席を確保できると窓3つ分の長さが確保されていることがわかります。
フランクフルト-成田便
JAL408便:フランクフルト発 東京・成田行き
予定出発時間:19:40(実際の出発時間:20:05)
予定到着時間:16:10(実際の到着時間:15:39)
飛行時間:12時間35分
さて1本目のフライトですが、フランクフルトでのチェックインは出発3時間前から開始となりました。
基本的にフランクフルト空港では、第一ターミナルにスターアライアンス系が集中し、それ以外のアライアンスは第二ターミナルとなります(例外もあります)。
そのためJALのカウンターおよびラウンジも第二ターミナルとなります。
チェックインは、oneworldのエメラルドステータスを利用してファーストクラスカウンターを利用させていただきました(さすがに混雑はなくスムーズですね)。
残念ながら、この時点ではフランクフルト空港のファーストクラスラウンジはまだ閉鎖中だったため、サクララウンジのみの利用となりました(現在はすでに利用可能です)。
フランクフルト空港第二ターミナルは、搭乗ゲート手前に手荷物検査場がゲートごとに設置されており、この日は、人手不足もあり、一列のみオープン。
つまりFast Trackも何もなく、全員一列に並ばされひたすら待つのみでした。
案の定、これでは定時に間に合うわけなく、30分近く遅れての出発となりました。
この日の座席は1Kを確保、一列目の奥の窓側の席となります。
他のビジネスクラスの座席にように足を前方モニターの下に入れる作りではないので前後が非常に長く感じます。
その分モニターが遠く、モニター前のテーブルに何かおいても、シートベルトをしていたらとても届きません(またそこには電源もないのであまり利用価値がない)。
そのため携帯電話などは座席横の細いでっぱり?!に置く程度ということになります。
iPadはどうしようもないので、使用した後はモニターの前のテーブルに置きに行くかカバンにその都度収納していました。
後で気づいたのですが、すぐ隣(通路側)の座席の人は座席横つまり私の頭の後ろぐらいに多少の荷物が置けるスペースがあるようです。
さて、夜のフライトのため、離陸後は一斉に夕食の時間となり、それ以降は好みの時間に注文したいものを注文するよう説明を受けました。
夕食に関しては前菜やメインの牛フィレも美味しく、ゆっくり楽しめました。
ただ、このシートのポジション上、CAの方たちはとてもサービスしずらそうですね。
奥の席に入る通路も狭く、さらに奥まったところに座席があるため、テーブル上にテーブルクロスや食事をセットするのも難しそうで、結局は手渡しでこちらも手伝わないとできない感じがしました(構造上の問題ですね)。
さて、普段より明らかに長いフライト、そろそろ寝ようかと思っていると眼下にものすごく明るい都市が出現!
一発でインスタンブールと気づくほど真上を飛んでいきました。
この後は、自身でベットを作り就寝となります。
少し気になった点としては、お布団の生地が化学繊維のため、自分の衣類(例えば靴下など)と逸れると布団の中で火花が見えるほど静電気が出ていました。
もちろん寝返り打った時などもバチッと何度もきました!
これまで他社のビジネスクラスも多く乗りましたが、あまり気になったことは無かったのですが、この時はこれまでになく激しい静電気が発生していました(帰りのフライトでも同様でした)。
それ以外は、ベットの長さは十分あるので、寝やすかったと思います。
12時間以上のフライトなので、食事の時間2回分を除いても6時間以上ゆっくりゴロゴロしていられるのは、かえって良かった気もします。
到着2時間前に朝食をおねがいし和食をいただきました。
食事後は、窓をやや明るめにして外の風景を見ていました(787なのでボタンで窓の明るさを調整)。
ということで、ほぼ3年ぶりの日本到着/成田空港到着となりました。
羽田-ヘルシンキ便
JAL047便:東京・羽田発 ヘルシンキ行き
予定出発時間:21:55(実際の出発時間:22:32)
予定到着時間:06:35(実際の到着時間:05:48)
飛行時間:13時間16分
さて、帰りのヘルシンキ行ですが、こちらも夜の出発で翌日の朝にヘルシンキ到着となるため、機内での時間をたっぷり睡眠に費やせます。
ホテルのレイトチェックアウトを利用しても時間がありすぎて夕方には羽田に到着。
ほぼ誰も並んでいないカウンターでチェックインを済ませてラウンジへ向かいました(この時点では第三ターミナルの江戸小路もほとんどお店が閉まっていました)。
第三ターミナルは制限エリア内もファーストクラスラウンジ内もガラガラ。こんな羽田空港見たことありません。
ラウンジでは、時間つぶしに様々のものを注文してしまいました!
やっと、搭乗時間が迫り、149ゲートまで向かいましたが、少し遅れているようで、ゲートの前でだいぶ待たされてからの搭乗となりました。
このフライトでの座席は8Aとなり、進行方向左側の窓側座席となります。
何回乗っても飛行機の座席は窓側が好きです。
さて、こちらのフライトも深夜便となるため、離陸後数時間で夕食となります。
ラウンジでだいぶ食べてきたように思うのですが、もう一度食べました。
ただ眠気が増してく時間帯に、ゆっくりと一品一品と提供されていたことで、若干こっくりこっくりしながら食べており、味に関する記憶が殆どありません💦
このフライトはいったんベーリング海峡、アラスカのほうに向かい北極圏に入り、その後グリーンランドを抜けてスカンジナビア半島を横断するようなルートでフィンランド・ヘルシンキに向かいます。
途中、どうしても北極圏を飛んでいるときに外の景色が見たかったので、おおよその時間見積もりで仮眠を取り、窓の外を眺めました。
なんか、それっぽい景色を眺められたので、これでいいことにしてすぐに布団にくるまりました。
飛行中、今回は幾度かトイレを利用したのですが、利用するたびに汚れが目立つようになり、着陸前に行ったときには、本来2ロールあるべきトイレットペーパーも尽きていました。
13時間にもなるフライトでその間、一度もトイレ掃除が行われていないと思います。
少なくフランクフルトからのフライトではそのようなことは無かったので、このフライトに限ってのことと思いますが、JALでもこんなことあるんですね(何か理由とかあるんでしょうかね?)。
正直、かなり驚いたし、こんなレベルなのかと悲しくもなりました。
最後に
ほぼ3年ぶりに日本へ行った際のJALのビジネスクラス搭乗記でした。
ドイツ・フランクフルトの場合、ルフトハンザ、ANAがしっかりと羽田線を握っていることと、フランクフルト空港で第二ターミナルまで移動するのが億劫なことなどもあり、値段では割安なJALでもこれまで利用することがありませんでした。
初めてのJALの長距離フライトでしたが、JAL SKY SUITEは今となってはやや見劣りするビジネスクラスのシートだと個人的には感じます。
重複しますが、縦(前後)の長さは十分なのですが、横幅が無く、さらに壁やパティションのせいで余計圧迫感を感じます。
さらに、物(iPhoneとかiPadとか)を置くスペースが全くないのが一番困りました(せめてエコノミーの様に前席後ろのネットのようなものでもあればいいのですが)。
アメニティや食事に関しては十分なサービスを提供していると思います(他社と比較するとアメニティはやや劣るのでしょうが)。
また、これも個人的な感想ですが、ANAなどでは、布団やマットなどを覆っているビニールなどのごみは、目につけばどんどん回収していってくれるのですが、今回の往復では最後まで回収されず、足元に丸まって残っていました。
トイレの件と合わせて非常に気になる点でした。
お小言が増えてしまいましたが、日系への期待が高すぎるのかもしれませんね(これが欧州のキャリアであれば、最初から期待していない)。