ロードス島は、ギリシャ・ヘレニズム時代、中世の十字軍時代、オスマン・トルコによる統治の時代と様々な文化遺産が残る島で、特に中心地であるロードス(ロードスタウン)はいまもこの島の中心地であり続けています。
今回は旅の拠点となるホテル『Nama Retreat』を紹介します。
施設の紹介
今回は季節外れ、観光シーズンの最終週ということもあり、どのホテルも値段は安めでしたが、それ以前にすでに今シーズンの営業を終了しているホテルも多くありました。
アテネなどと異なり、観光シーズン(天気のいい季節)が4月-10月に限定されており、ほぼ全てといってもいいほどリゾートホテルはこの期間しかオープンしていません。
観光シーズンや天候に関しては下記のブログをご参照ください。
【ギリシャ・ロードス島旅行記】旅のはじめに - さあ、飛ぼう!
さて、いつものようにBooking.comを検索してホテルを探します。
今回の条件、朝食付き、WIFI、口コミ評価9以上、などで検索すると、意外にも1泊100ユーロ以下で宿泊できるそこそこのホテルがいくつも出てきました。
特にレンタカーを止めるための無料駐車場のあるところで、車で移動しやすい郊外の静かなところを希望していたので、ロードスタウンや海沿いの大きいリゾートホテルは避けて、内陸のゆっくりできそうな”隠れ家的”ホテルを最終的に選択しました。
こちらのホテル、2階建て全11部屋、プール付き(1階の部屋からは直接プールへ入れる)、朝食込み、郊外で静か、周りに観光地が無い、平均的口コミ評価9.7のまさに希望通りの”隠れ家的”ホテルでした。
ホテルまでのルートと立地
ホテルはロードス島の空港から車で約10分(7kmぐらい)、ロードス島の中心地、ロードスタウンからだと最短約20分(15kmぐらい)とそれほど不便を感じないPastidaいう町にありました。
ちなみにホテルにはシャトルサービスがあるので、空港でレンタカーを借りなくても大丈夫です(料金は片道15ユーロで3名まで同一料金)。
それ以外にもロードスタウンやリンドスなどへの送迎も対応してくれます(同様に3名まで同一料金で、ロードスタウン20ユーロ、リンドス60ユーロ)。
またホテルについてからレンタカーをお願いすることも全く問題ありません(ハイシーズンは念のため事前予約をしたほうがいいかも)。
残念ながら公共交通機関でのアクセスに関する情報は見つけられませんでした(バスがあるかもしれませんが本数がかなり怪しいかと思います)。
チェックインや到着時の様子
空港で手配済のレンタカーをピックアップして、チェックイン可能な14時まで少し時間があったので近郊をドライブしてからホテルへ向かいました。
ホテルのわきの駐車場に車を止めて、さっそくチェックイン!
5つ星ホテルなので正直、ちょっと面倒かな?と思っていたのですが、どうも家族経営のようでとても暖かく迎え入れてもらいました。
チェックインもそこそこに屋外のテラスに案内され、ウエルカムドリンクの白ワインで乾杯!
ワインを傾けながらチェックインに必要な書類の記入やコロナ関係の書類にサインをしたり。それを終えた後もしばらくまったり過ごしてしまいました。
今回は3泊のみの滞在なのでロードス島の観光も到着日からと決めており、”これではイカン”と思い、名残惜しくも席を立ち部屋へ向かいました。
お部屋のカテゴリーは3タイプあり、
スタンダードスイート:最も安いカテゴリーで、2階のバルコニー付きの部屋4つがこれに該当します。我々もこのカテゴリーを予約。
スイート・プールビュー:1階の直接プールに面した部屋5つがこれに該当します。各部屋のテラスには2階同様に椅子とテーブルがあり、さらに少し水に浸っている寝椅子がプールサイドに2つずつ用意されています。
クイーンスタジオ:1階の両サイドにある部屋で、テラスには野外用のベットまで備え付けられたお部屋、すでに来年の予約が困難な状況⁈
アサインされたお部屋
さて、ワインに酩酊しそうになるのを振り切って、お部屋の鍵をもらい部屋に向かいましたが、宿の主人からは「アップグレードしたよー」とのお知らせもあり、めでたくスイート・プールビューのお部屋となりました。
部屋への入り口はすべて建物の裏側なので脇から裏に回って部屋へ入ります。ドアを開けて中に入ると、正面の窓から差し込むプールの反射が眩しい!
部屋は32平米と広く、ソファーのエリアとベットのエリアで分けられている感じです。
ベット、ソファーともにゆったりとしたつくりで窮屈な感じはなく、とてもすっきりしていました。ソファーはベットにも転用でき、3名まで宿泊可能とのことです。
また反対側は横長のテーブル兼机となっています。
このホテル、カテゴリー上はホテルのようですが、実は簡易キッチンがついていました。もちろん食器類や冷蔵庫なども完備されていたので、ちょっと食べ物を買ってきてホテルで食べたいときにもとても重宝しました(白ワイン冷やすのにも)。
次にバスルームですが、バスタブは無くシャワーのみでした。ギリシャの島は常に水の問題(春から秋にかけて雨がほとんど降らない)を抱えており水量を抑えているホテルも多いのですが、こちらのホテルではそのような感じはなかったです。
2019年にオープンしたばかりとのことで、施設はどこもまだ真新しく、また清掃も毎日してもらえたので、とても気持ちよく過ごすことができました。
テラスからの眺めはこんな感じでした。プールの向こうの建物はチェックインを行う管理棟となっており、朝食会場にも、夜はバーにもなります。
夜になると雰囲気も変わり、こんな感じです。
朝食の様子
朝食の時間はリゾートホテルらしくややのんびりしており午前8時から11時となっていました。我慢できない我々はいそいそと準備をはじめ8時半ぐらいから朝食、毎日一番のりでした(リゾートになじめていないともいう?💦)。
さて、肝心の朝食ですが、いきなり大量です。
パンは3種類、それにパンケーキ、ギリシャ風ブルスケッタ、たまごにベーコン、さらに写真が無いのですが、巨大バスケットから牛乳、オレンジジュース、ハムやチーズのお皿、フルーツ盛り合わせ、ヨーグルトとなり、最初は2名用テーブルに座ったところ、乗せきれないので4人用のテーブル移動させられました。
フルーツはほとんど部屋へお持ち帰り、パンも半分はチーズやハムとともにサンドイッチにしてお昼ご飯へ。
宿の主人からも食べきれない分はお部屋に持って行ってね!とのこと。フルーツなどは冷蔵庫があり助かりました。
2日目も初日に負けておらず、炭水化物満載とサガナキ(saganaki 焼きチーズ)、たまごとベーコン、もちろん巨大バスケットに昨日と同じラインナップ(フルーツやヨーグルトは毎日変化あり)。
3日目はチェックアウトの日。今日は少し大きいパン、さらにギリシャ風ホットオープンサンド、たまごにベーコン、いつものバスケット(牛乳、オレンジジュース、ハムとチーズ、フルーツ盛り合わせ、ヨーグルト)、さらに朝からケーキのサービス!
毎日、お昼分まで十分賄え、フルーツも十分!その量のすごさに笑えました!そして最終日はさらに、ギリシャのお菓子が入ったお土産袋のプレゼント付き!
部屋に戻ると、ほぼ毎日テラスにいる”モフモフ”。朝起きた時も夜もテラスに、時には部屋のドアの前にも。部屋にも臆せず入ってきて適当にかまって遊んでいました。
最後に
最終日にはフライトが夜の20時であることを告げると何時まででも居たいだけ居ていいといってもらえました(結局一日観光して夕方ホテルに戻り18時まで利用させていただきました)。
どうも我々は今シーズン最後の客で、このあとは半年間の閉鎖のための掃除とかたずけを行い、それが終わったらしばし休暇を楽しむということでした。
家族経営で、部屋数も11部屋、どの部屋でも32平米以上とゆったりしており、とても居心地のいいホテルでした(掃除は娘さん担当で、とても行き届いていました)。
ご主人も奥さんも気さくな方で、旅の相談や夕食のおすすめレストラン、さらによもやま話に花が咲き、とても楽しい時間を過ごすことができました。
是非、来年も来てね!と言われましたが、今Booking.comで見る限り、すでに来年5月以降のいい季節は、宿泊できそうな日はあとわずか。泊まりたくても泊まれないじゃん!
さすが高評価が続く宿ですね!