さて今日は、今回の冬のストックホルム旅行の際に検討したり、実際に乗ってみた空港と市内の往復と市内観光の際に利用した交通機関に関してお知らせします。
空港と市内を結ぶ交通手段
さて、ストックホルム・アーランダ空港から市内への交通手段ですが、鉄道、バス、タクシーなど一通り選択肢はそろっていますが、空港と市内は40キロほど離れているため、選ぶ交通機関次第でその金額や所要時間がかなり異なってくるようです。
鉄道
アーランダ・エキスプレス(Arlanda Express)
アーランダ空港とストックホルム中央駅をノンストップで18分で結ぶ急行列車。時間を優先するのであれば一番早く市内にたどり着けます。
料金は大人片道299SEK(約3450円)、往復579SEK(約6670円)となっています(2020年1月現在)。物価の高いスウェーデンの洗礼をいきなり受けるような金額ですね。
チケットの購入は下記のリンク、または空港の案内所、空港駅で乗る前に購入可能です。チケットを購入せずに乗車した場合、正規料金プラス100SEKとの事です。
また空港内のターミナル移動には無料で利用できます(ターミナル2,3,4,5間)。
また電車の本数ですが、平日は朝夕の混雑期間は10分間隔、それ以外は15分間隔で運用されているようです(詳しくは下記のリンクでご確認ください)。これなら実用的ですね。ただし24時間営業ではありませんので深夜での利用は事前にタイムテーブルをご確認ください。
Stockholm-Arlanda 18 min | Arlanda Express
近郊線(SL)
ターミナル4と5の間のSkyCityにあるアーランダ中央駅から乗車可能です。空港駅から市内までの所要時間は38分との事です。間隔は一時間に2本程度のようです。
乗車料金は片道157SEK(約1810円)。
詳しくは下記のリンクから最新の情報を得られます。
バス
Flygbussarna(エアポートバス)
さて、今回我々が利用したのがこちらのエアポートバスです。
市内までの所要時間は45分。ストックホルム中央駅と地下でつながっているバスターミナルが終点となります。バスはターミナル5からスタートしターミナル4と2-3を回りストックホルム市内に向かいます(市内でも数か所止まる)。
他に2つの行先のバスがあるので Stockholm C (Cityterminalen) が行先のバスに乗ること。
気になる料金ですが当日、直接チケット購入する場合、片道119SEK(約1370円)、往復215SEK(約2480円)となります。
下記のWebサイトにあるAppをあらかじめ携帯に入れておき、App経由でチケットを購入すると、片道99SEK(約1140円)、往復198SEK(約2280円)と割引が効きます。
あらかじめバスを予約する必要はなく、チケットさえ持っていれば来たバスに乗ればOKです。また24時間営業で15分間隔で運営されています。
また、車内では無料WIFIが利用でき、USBでの充電も可能でした。
Bus Arlanda Airport to/ from Stockholm C - Flygbussarna
タクシー
タクシーの利用ですが、下記のリンクで表示されるエリア内であれば、料金上限が675SEK(約7780円)となるようです。そのエリア外まで行く場合はメーター料金のようです。
https://www.swedavia.com/arlanda/taxi/price-zon-for-taxi-trips/
ホテル場所をあらかじめ把握しておく必要がありますね。
ちなみにUBERの利用もできるようで、こちらで検索すると通常の乗用車を手配した場合、約500SEK(約5760円)と表示されました。
市内観光に利用できる交通機関
さて、観光でメインに利用する交通手段ですが、今回は宿泊した場所が便利だったため、徒歩でも行けてしまう場所が多かったのですが、真冬のストックホルムということで公共交通機関を便利に利用しました。
また、地形的にも他の島へ移動する際も、バスやトラムで大回りするより、フェリーを利用したほうが楽しく観光できました(ここストックホルムも水の都です!)。
こちらは、空港からの移動で紹介した近郊線と同じ下記のサイトで様々な情報が入手できます。Appの紹介もあるのであらかじめスマホに入れておけば、簡単に行先までの乗り継ぎを調べたりすることができます。
目的別に一回のみ利用可能なシングルチケットからトラベルカードと呼ばれる乗り放題券まで準備されており、滞在期間やホテルの立地、訪問したい場所などからどれが便利か事前に検討するのがいいかと思います。
またどのタイプのチケットでも市内の地下鉄、バス、トラム、フェリーに自由に乗れます。また料金は一般料金以外に20歳未満、または65歳以上の場合、割引料金が設定されています。
シングルチケット
シングルチケットは購入から75分間自由に移動が可能です。チケットはすでに紹介したApp、またはSL Accessと呼ばれるプリペイドカード(スイカのようなもの)、乗り場にあるチケットマシン、チケット窓口などで購入できます。
一般的にはSL Accessカードが利用されているようです。一回のチャージは最低100SEKで上限は1000SEKとなっています。チャージはそれぞれの乗り場にある機械で可能です。チャージされたクレジットのことをスウェーデン語では "reskassa" と呼ぶそうです。
値段は、上記のSL Accessカードを利用した場合でも、一枚37SEK(約424円)とかなり割高です!(さすが北欧、この値段は驚きですね)
トラベルカード(24時間、72時間、7日間)
シングルチケットだと不便と関した我々が選択したのはこちらのトラベルカードです。こちらも前述のSL Accessカードに入れて利用します(24時間トラベルカードのみAppでも購入可能)。
トラベルカードと言うだけあり、まさに購入した時間内は市内交通なんでも乗り放題です。そのため、我々もバスに地下鉄、トラム、フェリーに乗りまくりました。
気になる料金ですが、24時間で155SEK(約1777円)、72時間で310SEK(約3554円)、7日間で405SEK(約4643円)となっています(2020年1月3日から値上げされた模様)。
我々が2019年度末に訪問した際には72時間トラベルカードを利用しましたが、260SEK(約2980円)だったのでかなりの値上げですね。びっくりです。
SL Access カード
ストックホルムの公共交通機関を利用するには、このカードにチャージしてシングルチケットを買ったり、トラベルカードをオンしたりして利用します。
カード発行料が20SEK(約230円)かかりますが、実質的にはチケットの種類次第ではこのカードにオンしなければ利用できないケースもあり、購入は避けられないのかなと思います。
こちらはデポジットではないので、返却による返金は無いようです。つまり ”何度でも利用できるから次にストックホルムに来た時に利用してね!” という事のようです。
購入自体は、駅の窓口やサービスセンターなどで可能です。
まとめ
限られた時間の中で効率よく動きたい観光客にとっては、滞在時間に応じたトラベルカードの購入が便利ではないかと思います(我々はかなり便利に利用しました)。
また、空港とのアクセスですが、こちらは移動時間を取るか費用を重視するかで、アーランダ・エキスプレスかエアポートバスの2択ではないかと思います。
少しでもストックホルムを旅されたい方の参考になれば幸いです。
次回からは実際に観光で訪れた場所を紹介していきたいと思います。