今週のお題「夏休み」
ツール・ド・フランス観戦旅行3泊目の宿Le Domaine du Grand Cellier Chanbres d'hotes en Savoieに到着です。
アルベールビルの郊外のTournon村
1992年に開催された冬季オリンピックの本拠地アルベールビルから車で10分ほどのTournon(トゥルノン)という村にあるのですが、村のはずれ(?)にあり、見える範囲の周りに商店やレストランはありません。足を運んでいないので確かなところはわかりませんが、トゥルノンの村自体も観光客に対応した村ではないと思われます。
チェックインは16時からなのですが14時半頃に着いてしまいました。
どうしたものかと思ったのですが、ダメもとでレセプションに行って「こんにちは!」と声をかけるとオーナーご夫妻が出てきてくれました。早過ぎた到着にもかかわらず、快く部屋に通してもらえました。ご夫婦で切り盛りしてらっしゃる宿のようですが、宿泊客対応のメインはご主人らしく、チェックイン(部屋の案内)も翌朝の朝食のサーブもチェックアウトもご主人でした。
まあ、奥様のほうは「ごめんなさいね。私は英語が話せないのよ~。」とおっしゃっていたので、フランス語が話せない我々だったから担当がご主人だったのかもしれませんが…。
お部屋の紹介
もともと予約した部屋はスタンダードダブルルームだったのですが「こっちが空いてるいるからこっちにどうぞ。差額は結構ですから。」とスーペリアーダブル(?)に通されました。
ダブルルームというものの、リビング、キッチンそしてベッドルームからなるアパートメントでした(なぜかベットルームの写真がかけています💦)。
リビング入り口から窓に向かって
リビングの入ったところにあるダイニングテーブル
リビングのソファー
キッチン ここの椅子が思いのほか座り心地がよく、窓から見える森を時々眺めながら読書するひと時を過ごしました。
石造りの建物ですが、リビングとベッドルームの床はフローリング。キッチンとバストイレの床がタイルです。インテリアは民芸風家具やアンティーク雑貨がうまく配置され、良い意味で生活感が漂っていて地元のお宅にお邪魔している気分でした。
起源は17世紀のファームハウスということで建物自体はかなり古いですがしっかり手入れされており、リノベーションによって水回りも新しくなっています。トイレもバス(バスタブはなくシャワーブース)も快適な使い心地でした。
悪天候に見舞われたフランスアルプス
肝心のツール・ド・フランスは第19ステージはレース途中でのゲリラ雪によるレースキャンセル、第20ステージは悪天候の予報によりコース変更・短縮と最も大切な最後の山岳ステージが不完全な形となり残念ではありますが、第20ステージ終了後の天候はこんな感じでした(宿のベットルームから)。
Le Domaine du Grand Cellierに宿泊中の大雨
ダイニングルームと朝食
昔は牛小屋だったというダイニング。朝食をここで頂きました。
朝食はいわゆるコンチネンタルブレックファスト。オレンジジュース、ヨーグルト、ジャム、バター、パン(チョコクロワッサンとバゲット系のパン)に飲み物(紅茶、コーヒー、ココアなど)という簡素なものでしたが、近くの農場から仕入れているというバター、ヨーグルト、牛乳(我々はカフェオレを頼んだので、牛乳をジャグに入れて持ってきてくれました)が感動の美味しさでした。
バターはたぶん生バターでしょう。ふわっふわでさらっと軽いのにコクがあり、パンにどんどん手が伸びちゃいました。
2種類のジャムも自家製で果実味豊か。チョコクロワッサンがあまり好きじゃない我々なので、普通のクロワッサンだったらよかったのになあ、というちょっとした残念感はありましたが、それをカバーして余りある素敵な朝食でした。
ヨーグルトやバターのあまりの美味しさに、「私たちでも買えますか?」とご主人に尋ねたところ「あ~、買えるけれど、販売の営業時間が17~19時30分なんですよ。」という返答。
この宿は一泊のみで、朝食後はもう帰宅の途につかなければならない私たちは「部屋には冷蔵庫もあったから、昨日知っていれば買えたのに~。」と歯ぎしりしましたが今回は諦めるほかはなく。
もしまた機会があれば次は絶対買いに行くぞとヨーグルトのラベルを写真に撮りました。
終わりに
ホテルの名前がDomaine(ドメーヌ)・・・だったので、「え、もしかしてワイナリー?」なんて思っていたのですが、そういうわけではありませんでした。起源は17世紀のファームハウスで、今はリンゴと洋ナシを作っているとのこと。ウエルカムドリンクということで自家製リンゴジュースをふるまってくださったのですが、香りがよくしっかり甘いのに後口はすっきりしたとてもおいしいジュースでした。