今週のお題「夏休み」
7月26日、第19ステージは翌日の第20ステージと合わせて、今年のツールの勝敗を握るステージになること間違いなし。
であれば、後半の山で見ればより楽しめるはず。そのためには前夜中に山に入りキャンプすれば、まだまだいい場所が確保できる。
しかし今回は軟弱にもコース上の町に無難なホテルが見つかったことで18ステージ終了後、2時間ほど走り、ホテルへ到着。なんだか天候も崩れそうな予報だったので、キャンプしないで正解でした。
ということで、第19ステージは、ホテルから折り畳み椅子を担いで裏の坂道に陣取って、宣伝パレードとレースを見ることにしました。
ここまでツールに来て楽したことはありません。私自身はこれでいいのか?と自問しつつも快適なホテルで爆睡していました。
ツール当日の町の様子
我々が宿泊したのはちょうどこの日のコース上にあるLanslebourg-Mont-Cenisというスキーリゾートの町、夏はハイキングなどもあるでしょうが、それほど混雑する町ではないようです(スキー用のリフトもハイキング用には利用されていない)。
しかし、どの町もそうですが、ツールが来るとなれば話は別。まずホテルが見つからない。町は夜まで人がいっぱい。空地はキャンピングカーだらけ。
またホテル横の空地(スキー場のリフト乗り場)では、ヘリからの撮影を意識した人文字の練習が朝から行われていました。
宣伝パレード到着予定時間の30分ぐらい前にホテル出発!
ホテル裏の坂道まで出て折り畳み椅子をセット。今のところ天気は上々ですが、この日は風が強く、上空では嫌な雲が見え隠れしています。最後まで持てばいいのですが。
今日も元気に宣伝パレード到着!
さて、時間になり宣伝パレードがやってきました。毎回同じですが、こちらも同じように周りを見て、その距離感を確認して、自分たちの立ち位置を確認して、グッツを拾う体制に入ります。
町はずれだったせいか、それほど沿道の人も多くなく、大してグッツを投げてもらえず、やや残念!持って帰っても使い道のないものが多いことは、すでに書きましたが、もらえないと寂しいものです。
家には過去15年分くらいのいろいろな利用しようのないグッツが今も段ボールに詰められており、家内から批判の的にされています(本人だって結構拾っているくせに!)。
数少ない利用可能なものは、宣伝用に配られるTシャツと選手が投げ捨てる給水ボトル。過去にはツールで新城選手からも直接もらったことあります!
ツール本体が来た!
ヘリの音が近づき、ツール本体が迫ってきます。すでに町のほうからは大きな歓声が聞こえてきます。
まずは先頭集団が現れます。
それに合わせて、ホテル横で行われている人文字のほうもいよいよ活動開始!
トランシーバーで連絡を取り合っている人がいたので、ヘリやテレビ局と連絡を取りながら人文字を出すタイミングを調整しているようです。
メイン集団の到着に合わせるように本番開始!
集団中には、ポイント賞トップにいるマイヨ・ヴェール (maillot vert)を着たP. Saganの姿も。
マイヨ・ジョーヌを着たJ. Alaphilippeの姿も、この後大波乱が!
人文字の方々。朝から暑い中お疲れ様!きっとテレビに映っているよ!(後で見たらばっちり映ってました)
最後に
ご覧になっていた方はご存知のように、この後、大波乱が起きます。マイヨ・ジョーヌを着たAlaphilippeの失速、ゲリラ雪による山岳ゴール地点の積雪!とても除雪できる時間的余裕も、道路を整備する余裕もないなかで、突然のレースキャンセル!
この辺りは、さっさとホテルに戻りテレビで観戦していました。
悪天候で、当日にゴールが変更されることはありますが、レース終盤でのレースキャンセルは聞いたことがありません。
気になるのは、記録自体がキャンセルか、または途中経過で成績が決まるのか?
失速によりレースが成り立てば、マイヨ・ジョーヌを失うAlaphilippe、またフランス全土にとっては正式な発表が気になること。
結果だけ書き留めると、マイヨ・ジョーヌは新人賞ジャージを着ていたE. Bernalのもとへ。コロンビア人初の総合制覇に夢が膨らみます(そういえば町でコロンビア人の団体バスがありました!)。
フランスはまたもやチャンスを逃しました(こればかりは仕方ないですね)。
レースはいよいよ第20ステージに!これで完全決着となります。
が、私のほうは、当然行く気満々でしたが、その深夜から体調を崩し、翌日はフラフラで車も運転できない状態に。家内の運転で何とか次のホテルに向かい、横になりながらテレビ観戦となり、今年のツール・ド・フランスの観戦があえなく終了となりました。
かなり楽したので、罰が当たったのでしょうか?
でも来年もまた行きますけどね。